これからも人生という旅を楽しもう
寺院には日常とは異なる時間の流れがある
一休寺の境内をめぐる。方丈を後にして本堂の方へ。
冬の日差しが心地よい。小さな門をくぐり、境内に
広がる豊かな風景へ。参道は先にある別の門へと続く。
その空間に身を置き、光と風を感じ、小鳥のさえずりに
耳をすます。つかの間でも豊かなひとときを楽しんで。
過去からのバトンを新たな形で未来へと
つなぐ つなげる つながる 人の思い
京都をめぐれば、いろんな寺院と出会う。それぞれに
特徴があり長い歴史を持っている。日本にある様々な
風景や歴史と、そこに流れる空気を感じたい。旅をする
程に見えないものが見えてくる。逆に見えていたもの
が見えなくなることも。人生も同じで、その繰り返し。
それは一期一会。その日の天気や時間帯、光の差し方、
風や空気の質でも感じるものはきっと変わってくる。
桜舞う空、新緑、鮮やかなもみじ、白く染まる季節。
目に映る様々なものの存在する理由がわかったなら、
きっとどんなに面白いことだろう。建物を見るだけで
なくそこに流れる時間を感じて、その場所やものから
発せられる声を聞き、自分なりの旅をつむでいきたい。
今こうしてこの地を訪れたことに、何かの縁を感じ、
次の旅へつなげていこう。日々は過ぎ、季節は移ろう。
雨もふれば、風も吹く。何かをしても、しなくても続く
人生ならば旅するように、これからも人生を楽しもう。
ここは一休さんで知られる一休宗純のお寺。懐かしい
アニメのオープニングソングを思い出し、聞いてみる。
のぞみはたかく はてしなく わからんちんども
とっちめちん とんちんかんちん いっきゅうさん
未知なるものを知ってやろうと、解釈したりもして。
さあこれから先も、高みをめざして旅を続けていこう。