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生徒発・テーマラボ、始動

ドルトン東京学園では金曜日6・7限に「探究ラボ」を設定している。具体的には「テーマラボ」と「オフィスアワー」の2種類が同時に開催されていて、生徒は希望するものを選んで参加する形になっている。

<テーマラボ>
先生から「こういうものを探究するけど、一緒にやらない?!」と企画が出され、必要に応じて外部とも連携し、学年を超えて協働し、探究を楽しむもの。起業ゼミや珈琲ラボなどが代表例。今年度後期から、生徒企画の探究も開催できるようになった(後述)。

<オフィスアワー>
個人、あるいはグループでやりたいことが決まっていて、先生のサポートの下、その探究を進めていくもの。また、授業の予習復習やレポートに取り組むなど、日頃の学習を補完する時間として使うことも可能。

そんな中、先述したように今年度後期から、生徒が企画した「テーマラボ」が開催できるようバージョンアップされた。

そのひとつが、私の担当する『議論百出 対話の会』だ。

企画のきっかけは、ある生徒の「ハウス」に関する素朴な疑問かつ物足りなさ感からだった。何度か、オフィスアワーの時間に相談を持ちかけられ、意見交換をしてきた。

具体的には……

①ハウスという制度があるものの、活動・交流する時間が限られていて十分に話す機会が持てず、もっとみんなが気軽に本音を話す場がほしい思ったこと。

②ふだんからみんなで何かについてとことん話し合うことが少ないと感じたので、他の人と一緒に何かに向き合って対話することの魅力を、もっとみんなにも知ってほしいと思ったこと。

これら2つのことを、学年や性別の垣根を超えた「みんなが平等に自由に話せる場」を作り、対話を通じて他の人の考えを聞くことで新しい視点を得て、お互いを深く知り、価値観の違いを認めることを探究していく形で実現しようと、生徒数人が企画にまとめた。

何度かの修正を経て、担当の探究部からテーマラボとして承認が下りた。

用意されたのは1ターム(3週間:計6コマ)という限られた期間だったが、ドルトンの軸となる「自由」をテーマに対話し、学んだことを踏まえてグループでポスターを制作し、3月の Dalton EXPO の有志企画で掲示発表する計画だ。

参加を募ると、中1・中2の19名が手を挙げてくれた。企画した生徒たちの目の色が変わった。

1/12、初回の2コマ。中2の生徒(企画代表)が全体進行を担当し、まずはこのラボの目的や概要について説明。続いて、3グループに分かれ、それぞれにリーダー・サブリーダーを置き、自己紹介、自分の好きなこと、自分なりの「自由」についてのイメージを出し合った。

その後、各グループごとに「自由」について出た意見を、関連性を明示しながら模造紙にまとめていった。

次回、1/19は模造紙のまとめを発表したあと、さらに「自由」を深掘りするために、各グループで身近な自由と自分勝手の違い(ドルトンの自由についても含める)、自由と不自由、自分が今からできる自由、などについて対話を重ねていく。

最終、1/26はポスターのような形でグループ単位でまとめ、EXPOの有志企画での掲示発表に向けて準備する。

……といった内容で進める予定だ。

これら全て、ラボを企画した生徒(リーダー・サブリーダー)が考え、進めていく形になっている。

初回を見て、生徒が自ら企画して進めていくことで生まれる場の「自分事感」と「仲間意識」が予想以上だった。

今後が楽しみだ!


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