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結局すべてAdobeになった

今回は脱線をしつつ、さらに色からも外れ、Adobeという会社についてお話します。

アドビはもともとクリエイティブソフトウェアとういう、プロフェッショナルだけが使う、ごくごく限られた分野のソフトウェアでした。

しかし、今やその存在を知らぬ人がいないほど、有名な存在となりました。

そこら辺のYoutubeたちはこぞってPremiereを使うし、グラフィックデザイン・Web制作など、クリエイティブには欠かせぬ存在になりました。

iphoneアプリで簡単にPhotoshopを使ったり、

Adobeはクリエイティブワーク
をコモディティ化しました

Adobeはの発祥はあまり知られていませんが、1987年PhotoshopでもIllustratorでもなく、PostScriptという言語の開発販売からスタートします。

PostScriptとはページ記述言語と呼ばれ、コンピューターがプリンタなどの出力機に対して。印刷処理を実行させるため、絵柄情報などを送信するための、プログラミング言語です。

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その中には印刷される、図形や写真、文字フォントなどが含まれ、1980年代というパソコンの能力が限られた時代でも、高解像度できれいな印刷結果が、少ないメモリ容量で実現できるという革命的なものでした。

PostScriptは、AppleのLaserWriterというプリンタで採用されました。

さらに、AldusのPageMakerとうレイアウトソフトが発売されると、パソコンを使ってデザイン・レイアウトを行い、印刷物を作成するという、DeskTopPublishing→DTPが実現可能な土壌が揃ったのです。

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PCで印刷物を作成するのは、今では当たり前のことですが、当時としては、画期的なことでした。

というのも当時、印刷の版の元となるフィルムを作成するには数千万もする機器を導入する必要がありました。また写真と文字と図形とに分かれて作成しあとで合体させるという、とても手間のかかる工程だったのです。

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しかし、Mac+PageMaker+Postscriptという組み合わせは、文字・写真・図形を同時に扱うことが出来、フィルムセッターに直接PostScriptでデータを送って、フィルムを出力することが出来きるようになりました。

当時Macは「シャッキントッシュ」なんてあだ名がつくほど高価でしたが、数百万円の投資で印刷用フィルムを作成することが出来るようになり、工程もシンプルになりまりました。

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これはまさに革命でした。

その後、PostScriptをエディットするためのソフトウェアがAdobe社内でリリースされました。それが発展し一般リリースされたのがllustratorです。

Illustratorを使ったことがある人だったら「ペジュ曲線」をを聞いたことがあると思います。

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Illustrator上で曲線・直線を描く仕組みです。ペジュ曲線はまさにPostScriptに備わっている機能で、Illustratorのメイン機能でもあります。IllustratorがPostScript由来のソフトとうことがよく分かります。

次にPhotoshopを外部から獲得・発売し、これで図形・画像・ページを扱うソフトが出そろいました。

印刷物ののカラー化シフトではPageMakerが出遅れ、レイアウトソフトがQuarkXpressに置き換わりました。

この時点(1990年代中盤)での日本では、

Quark/Illustrator/Photoshop
はDTP三種の神器なんて呼ばれてました

完全なDTP時代の到来です。

※一時Illustratorは、マクロメディアのFreehandというソフトとその地位を争うシーンもありました。マクロメディアはFlashやFireworksなどウェブ系アプリで強かったのですが、最終的にはAdobeに吸収されます。

PostScriptにも弱点はありました。それはプログラミング言語であり、その中身の図形や画像文字などのレイアウトを、印刷するまでは確認でません。いろいろ他にもあると思いますが、そこがユーザー視点からの一番大きな弱点だったと思います。

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それではどうなったのか?????

PDFなるものが登場したのです。

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これもAdobeからです。PDFにはいろいろ使用用途がありますが、少なくとも我々業界の人間にとってはグラフィックの中身が見えるPostScriptそのものです。

PostScriptをベースなのは変わりませんが、グラフィックの記述フォーマットの主流はPDFへ移行していきます。

RIPというPostScriptを画像化(RIP化)しプリンタに送る装置・ソフトウェアも、Adobe PDF Print EngineというPDFを直接RIP化する機能が現在では搭載されています。

※元々PostScriptをエディットするため作られたIllustratorでしたが、Ver7からはその「ai」というネイティブの保存フォーマットは、PDFにIllustratorの機能を少し足しただけに変わりました。だから、基本的にPDFはIllustratorで開くことが出来るのです。

2000年代に入り、Mac OS Xが登場し、このあたりからからカラーマネジメントが実装され始めました。

全盛を誇ったQuarkがこの頃から失速を始め、アルダスを買収したAdobeが、PageMakerの後継として満を持してIndesignを発売し、さらにCreative Suiteという形で、新三種の神器、Indesign + Illustrator + Photoshopすべて制覇しました。

さらのさらには、サブスク化の成功、Web、動画分野の席巻、と今にいたりいます。

いろんなことがあったけど、
結局すべてはAdobeになった

Adobeの歴史を紐解くとはじめから自社開発なのは、実はPostscript/PDF/Illustratorだけなんですね。

私はこのあたりの歴史が大好きです。このつたない文章でそれが伝わればいいのですが、、本日もお粗末様でした。

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