補色とは何??サッカーのユニフォームでの例
今回は色の基本に立ち返ります。
「光の三原色はなぜRGB??」の続きとしてお読みください。
補色のお話をします。反対の色のお話です。
反対の色といわれても、なかなか想像がつかないですね。
黄色っぽい赤って想像できるけど、黄色っぽい青って想像できないですよね。黄色と青は補色関係、反対の色なのです。
でもこれだけじゃ、なかなかピンこないと思うので、ざっくり科学で説明します。
太陽光は370nm-780nmまでの様々な可視光がバランスよく混ざり、白く見えます。
出展:HORIBAコア・テクノロジー様 「分光分析とは?」より
しかし、ある物体へ反射・透過することで、その表面の性質により、反射(透過)する波長と物体の中に吸収される波長とに分かれます。
例えばリンゴを例にとります。
リンゴの表面の表面は、シアン(明るい青色)を吸収してその他の色を反射する性質を持ちます。
つまり、白い光からシアンを取り除くということです。
取り除いたら何色になるのでしょうか?!?
そう、赤色です。
白色からシアンが取り除かれることにより光が壊れて、赤色という美しい色が出現するのです。
これで色が壊れた光であるという意味が実感できましたか?
さらにいうと、下記の式が成り立ちます。
白色(W)=シアン(C)(明るい青色)+レッド(R)
そして、このシアン(C)+レッド(R)というのは補色の関係にあります。シアンがかったレッドと、レッドがっかたシアンは想像しにくいと思います。
まとめると、ある色が白になるために必要な色のことを、その色に対しての補色であるといいます。
最近では、家庭用インクジェットプリンタが普及し、一般の方でもCMYKという色を聞いたことがあると思います。
CMYKとRGBの中で下の組み合わせの色は、それぞれ補色の関係になます。!!
・レッド(B)とシアン(C)
・グリーンと(G)マゼンタ(M)
・ブルー(B)とイエロー(Y)
なぜそうなるかって?ここは突き詰めても面白し話は出てこないので、ただ、こうなると思ってください。
でも補色の関係を簡単に覚える方法があります。
RGB CMYKと順番に並べると、
それぞれ、1番目のR/C、2番目のG/M、3番目のB/Yは、全部補色の関係にあるのです。覚え方簡単です。
※Kは特殊な色のためここではいったん無視しましょう。
今日はここまでにします。
でも補色を知ってどんな役に立つの?って思うかもしれません。
各製品の配色を設計する上で、反対の視覚効果がある色を知ることはとても大切なことです。
例えば、サッカーのユニフォームでは、フォールドプレヤーとゴールキーパーのユニフォームの色が補色であることが多いです。
ルール上、あきらかに手を使っていい人と、使ってはいけない人をプレー中にさっと判断するためには、それぞれの色が明らかに違っている必要があり、補色が使われるのです。
※最近ではキーパーユニを蛍光色として見た目に大きな変化を加えたりしてます。
我々が意識していない場面で補色の効果が、意図的に使われています。
それを探すのも面白いですよ。
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