Tシャツプリンタからマイ・インターンへ
この連載は、印刷・プリント業界の話題にも触れていきます。今日はプリンタ新発売のお話です。
リコーからRICOH Ri 2000という、ダイレクトに衣類に直接プリントする、インクジェットプリンタが発売されました。
コピー機メーカーのイメージが強いRicohでも、このようにグラフィックを扱うプリンタもたくさん製造してるんです。
これは1枚最速27秒と家庭用ではなく、工場で稼働させるような生産機です。Tシャツプリントを中心に威力を発揮します。
でも、Tシャツってもうとっくにプリンタで印刷してるんじゃないの??そんな珍しいことなの??
そんな風に思いませんでしたか!?
違うんです。今でもTシャツ制作を支えているのはスクリーンプリントという方式です。一見は百聞にしかず、まずは下のYoutube動画をみてください。
スクリーンの部分に絵柄が描かれており、そこにインクを塗るとスクリーン通りの絵柄がTシャツに転写されます。
これは、スクリーンを色ごとにつくったり、また設備なんかが大がかりになり、少量生産には向かないのです。
その反面プリンタはデータさえあれば、スクリーンをそのたび作らないで、違った絵柄を1枚ごとに印刷することが得意です。
ただ、プリンタは印刷速度が遅く、まだまだスクリーン印刷が支流でしたが、だんだん速度も上がり、このような工場にで稼働するようなTシャツプリンタが出始めたのです。
印刷は衰退産業だと考えられていますが、なくならない印刷もあるんです。
電話帳は、デジタルに駆逐されてしまいました。検索などのデータ処理ができるので、間違いなくデジタルの方が便利だから
Tシャツはデジタル変わりますか?デジタルサイネージをみんな胸につけて歩く時代は来ますか??私は絶対来ないと思います。
そう衣類への印刷はなくならない印刷の代表格なのです。
まだまだ、なくならない印刷はほかにもあります。またこの話の続きをどこかで出来ればと思います。
最後に映画「マイ・インターン」のお話でしめたいと思います。
シニアインターンのベン(ロバートデニーロ)は元電話帳会社で働いていました。インターン先はジュールズ(アン・ハサウェイ)が運営するファンションサイトの会社。
ベンがその経験からジュールズを助けながら会社をうまくい方向へ導く物語です。
そうです、ネットに駆逐された電話会社のベテランが、今をときめくファッションサイトを助けるのです。しかも、そのファッションサイト会社があるのは、まさに元ベンの倒産してしまった電話帳会社のあった同じビルの同じ部屋。
電話帳とデジタルサイトの組み合わせが逆で痛快です。
それでは今日はここまで、今日は少し脱線でした。
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