24世紀の未来から考察する、最近のインキ値上げ
オフセット印刷のインキの値段が上がっているようです。
印刷の出荷額が毎年下がるり、パンデミックの影響を大いに受ける印刷業界。その中の、紙の値段も上がっています。
パンデミック、デジタルへの完全移行、紙の再評価。
印刷にかかわるすべての価値観が大きく変わっているいる予感がします。
高度成長期から印刷は、1枚あたりの単価、技術革新で下げてきて、だれでも簡単に手に入れられるメディであり続けました。
しかし、少子高齢化・人口減少が進み、その性格を変えつつあるようです。
今となってはインターネットでは、一昔前印刷で流していた情報が、ものすごく廉価で配布することが出来ます。
印刷の役目は、情報の流布ではなくなったのです。
活版印刷を発明して、情報流通の革命を起こしたグーテンベルグが行ったことは、一部の人しか手に入れることが出来なかった聖書を一般に浸透させることでした。
聖書とは当時は生きるための、まさに一番大切な情報源。
引用:Wikipedia グーテンベルク聖書より
ネットの台頭以後始まった、情報流通とうい大きな役割が印刷部物から、どんどん引き剥がされてきた感じがしています。
そしてこのパンデミック。印刷の役割がこれで完全に変わる気がします。
贅沢品としての印刷物。それが新しい印刷の役目な気がします。
時は24世紀新スタートレックの世界では、食べ物はフードレプリケーターという分子レベルで分子配列が行える、食べ物製造機が主流となっています。
Credit: Mythcreant.com
この時代では、料理が贅沢な行為なのです。
また新スタートレックでは、PADが情報伝達の主流ですが、本を読むシーンが意外と多く出てくるのです。
物語などの情報は、手触りや匂いをなどの五感が感じられる、紙がまだその役割を全ういているのです。
これから我々に求められるのは、五感をフルに活かせる大切な紙の印刷物を製造すること。単価が安いことは求められていません、高価だけど高級で価値がある印刷物が求められている気がしてなりません。
一例を挙げるなら、自分の会社の大切な商品を包み込むためのパッケージ。自分の会社の思いを乗せた製品を包むもの。お客様にとっても、自分の大切なモノで箱までとっておきたい。
そんな印刷物がこれから増えるのではないでしょうか?
そんことを考えさせられるニュースでした。