CMYK/RGBの色指定の危うさ
色雑学が楽しくて、なかなか進んでいませんでした。
今日からはいよいよ、このブログの本丸というべき話題に触れていきます。そうです、カラーマネジメントです。
写真家やグラフィックデザイナー、アートディレクター、イラストレーター、ブランドオーナーなど様々なメディアで、写真やグラフィックをの制作に携わっている方々。
その方々から依頼を受けて、印刷・プリント事業にかかわっている皆様。
自分の思っている色を人に伝えるのって難しくないですか?
大きさや形は、実際に手にとったり、定規などで簡単にサイズを測れます。身振り手振りを加えたり、簡単にスケッチすることにより、人に伝えることがは比較的用意です。
しかし色は、どうでしょう。
私は小さい頃からずーっと思っていました。
私の見ている赤は、隣の人のか感じる青なのではないかと。
それが同じ赤であるという証明って出来ませんよね。
赤を説明するのに「火の色だよ」と説明しても、隣の人には火の色が「私の見える青」に見えている、なんてことも。
そんな妄想はさておき、色の名前はJIS規格で決まってるし、慣用句としても定着してますが、なかなか「情熱的な赤」「高級感のある紫」など人に伝えるのは、難しいモノです。
だけど、先ほどの方々は、少なからずRGB/CMYKで過去に色の指定をしたことがあると思います。
それじゃ簡単だね、モノの大きさをcmなどで数値化して正確に伝えるように、色もRGB/CMYKで数値指定すれば正確に伝えることが出来るね。
と、問屋が卸さないことは皆さんは痛いほどお分かりですね。
世界にたった1つの印刷機やモニタを、人類全員で共有すれば、このRGB/CMYKも正確な色指定が出来るかも知れません。
やっかいなのは、プリンタや印刷モニタやカメラなど色を取り扱うデバイスごとに、RGB/CMYKで指定する色が変わってくるのです。
機種ごとではありません、デバイス1台ごとです。
世界は果てしなく広く、はたして何台の色を扱うデバイスがあるのでしょうか??人間の愛の形の数の多さほど想像できません。
ちょっとここで簡単にまとめると、RGB/CMYKは指定値が同じでも、色の見た目が変わってしまうので、デバイスに依存している色の値なのです。
そのような色のことを
デバイス依存色/デバイスディペンドカラーン
と呼びます。
RGB/CMYKを扱うとき私たちは、こんなに危うい色指定をしていたのです。とういか色指定が出来ていなかったのです。
それではどうすればよいのでしょうか???
そのためには、人間の色の見た目を指定できて、デバイスに依存しない色指定方法が必要になってきます。我々が正確な色の伝達に必要なのは、
デバイス非依存色/デバイスインディペンデントカラー
ではないでしょうか?
そんな便利な色指定方法ってあるのっ??
実はあるんです。
しかし今回はお話がちと長くなりすぎました、ここからは、次回ということにしたいと思います。
ちょっと難しい話ですが、このところの話を完全に理解されている業界の方って意外に少ないと感じています。
整理して理解すればそんなに難しいことではありません。解の公式ができない私でも理解できたのだから。
つぎは、デバイスディインディペンデントカラーの説明から始めます、今回もお付き合いいただきありがとうございました。