プロファイルを詳しく掘り下げる
今回はカラーマネジメントのお話です。
毎回恒例の前回のおさらいからです。ねるとん紅鯨団でいえば、恒例のタカさんチェックといったところでしょうか?
※年がばれますね〜、苦笑しているあなたも。
すべてのデバイスでキャラクタリゼーションすれば、色の見た目を変えず、デバイス間で色を伝達できるようになる。
これでデバイス同士、横のつながりが見えて、カラーマネジメントワールドが広がった感じがしたのではないでしょうか?
ここまでがおさらいでしたが、まだ具体的な動きを説明していませんね、まだみさなんもピンとは来てないと思います。
今日はカラープロファイルを掘り下げ、実際のワークフロー内でどのように、色情報が伝達されているのか見ていきます。
このブログで扱っているのは、グラフィックデザインから、印刷・プリントまでのワークフローです。
ワークフローでは下図のようなデバイスが組み込まれているのが一般的ではないでしょうか。
各デバイスにプロファイルが用意され、デバイス値を色の見た目値:Lab値に結びつけることが出来ます。
図の真ん中のカラフルなスペースが、Labカラースペースを示しり、各プロファイルはLabカラースペースを通し、他デバイス値に結びついてことから、このようなカラースペースをプロファイルコネクションスペース(PCS)と呼びます。
カメラで撮影した色情報を入力し、それをプリンタやモニタに出力していることを見ても分かるように、カラーマネジメントシステムでも、デバイスを入力と出力と2つの種類に分けることが出来ます。
カメラで撮影したデータをプリンタに出力するまでの色の伝達を例に挙げ、インプットデバイスからアウトプットデバイスへの色伝達を具体的に見てみます。
ここではインプットデバイスがカメラで、アウトプットデバイスがプリンタです。また、カメラプロファイル→PCS→プリンタプロファイルへの変換が行われていることが分かります。
変換元のプロファイルはソースプロファイル、変換先はディスティネーションプロファイルとと呼ばれます!!
ソースプロファイルはデバイス値→PCSへの変換、ディスティネーションプロファイルはPCS→デバイス値とそれぞれのプロファイルの役割が異なります。
ここではいっけん、必ずインプットデバイスはソースプロファイルに、アウトプットデバイスはディスティネーションプロファイルになると言いたいところです。
しかし、事態はもう少し複雑なのです。
上の図での、インプットデバイス(デジタルカメラ・スキャナ)のプロファイルは必ずソースプロファイルとなります。
しかし、アウトプットデバイス(プリンタ・印刷機等)のプロファイルは、時としてソースプロファイルとなり得えます。
プリンタAの色出力をプリンタBに合わせたく、印刷データがプリンタAのデバイス値にである場合、プリンタAのデバイス値→PCS→プリンタBのデバイス値、という変換が必要です。
そうですここでは、アウトプットプロファイルがソースプロファイルとなっています。
グラフィックソフトで色を作成・補正する場合も、モニタプロファイルがソースプロファイルとなる例です。
デザイナーはモニターの色を見ながら、イラストの色を決めたり、写真の色の補正を行います。ポイントはモニタの色を見て色を決めたと言うことです。
モニタに表示されるRGBがデザイナーの求める色なので、モニタのRGB→PCS→プリンタのCMYKという色変換が必要になり、この場合もモニタがソースプロファイルとなっています。
アウトプットに分類されているデバイスのプロファイルは、ソースプロファイルとなり得るということです。
用語が交錯してきたのでまとめます。
大切なのは、ソースプロファイルとディスティネーションプロファイルが何かを理解し正しく設定することです。
カラーマネジメント対応のRIPでは必ず、この2つのプロファイルを設定する画面があります。
さあ、今日もいい加減長くなりましたのでここまでとします。
はじめのイメージでは、3回程度でカラーマネジメント基礎は終わる予定でしたが、まだまだかかりそうですね。
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前々回、村上春樹氏のコヒー・テーブルを使った説明方法がこのブログの手本であると書きました。
反面教師もあります。それはチャゲアスの中でも有名な「LOVE SONG」という曲の歌詞です。
「君が想うよりも僕は君が好き」とは、なんとも回りくどい、ただ単に「君が好き」の方が伝わるのではないでしょうか。特に恋愛においては、下手な修飾語は不要かと、、
それでは、君が想うより僕は疲れてきたので、
今日もお粗末様でした。
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