Adobe CC カラー設定 後編 GAFAではなくGAFAAでも
Adobeカラー設定の右半分のお話に戻ります。CM開けということで、この音からです。
変換オプションに入ります。
変換方法:カラーマッチングモジュール(CMM)を選択できます。インストールされるOSごとに選択出来るCMMは違いますが、Adobe(ACE)はどちらのOSでも選択できます。下記は、Window10にインストールされたPhotoshpでの表示なので、Microsoft ICMが選択出来ます。
CMMに関しては、下記ページを参照してください。
マッチング方法:レンダリングインテントのことです。同じく詳細は、以前の私の連載をご覧ください。
ここからは、3つのチェックボックスについて説明します。
高度なコントロールに入ります。
これも3つのチェックボックスで構成されます。
最後にひとつ大切なこと、すべてのAdobe CCアプリケーションでこのカラー設定を合わせる必要があります。Adobe CCにはBridegeというアプリケーションがあり、これで全アプリのカラーセットを同期することが出来ます。
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/keeping-colors-consistent.html
同期されると、それぞれのアプリのカラー設定で下記のように表示され、安全に設定されていることが確認出来ます。
細かい説明をしてきましたが、日本における一般的な印刷条件で使用するなら、まずは「プリプレス用-日本2」を設定し、必要に応じてカスタマイズをするのが良いと思います。
やーーーーーっと、最後までたどり着きました、右半分なかなかヘビーです。私自身今まで避けて通ってきたガンマ補正なんかも調べながら、なんとか最後までたどり着きました。
このAdobeのカラー設定はよく出来ています。Adobeでこのカラー設定がほぼ確立したのが、Indesign 1.0/Illustrator 9.0/Photoshop 6.0あたりからです。
これらの発売は2000年と、約21年前の話になります。この間いくつか設定が追加されたものの、ほぼ原型は変わりません。
変化が激しいテクノロジーの世界で、21年もの間維持できるシステムといのは、改めて考えてみるとものすごいものです。
Adobeがクリエイティブアプリケーションの分野を寡占しいることも、このカラーマネジメントシステムの長期安定の維持に大いに関係しているかと思います。
われわれグラフィックアーツ業界にとっては、GAFA(ガーファ)も最後にもう一つAdobeのAを足して、GAFAA(ガーファー)にしてもいいくらいだと思います。
来期で球団史上最長の16年となる、巨人原政権に敬意を表しつつ、このブログを閉じたいと思います。
本日もお粗末様でした。