見出し画像

『「物語」の見つけ方』執筆後記①〜編集者との出会い〜

『「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法』を書かせてもらうことになった経緯を書きたいと思います。

きっかけは、クロスメディア・パブリッシングの石井一穂さんという編集者の方が声をかけてくださったことでした。

石井さんは、私が書いた下記の東洋経済オンラインの記事を見て、連絡してくれました。

「全裸監督」ドラマPが伝授する不安のしのぎ方〜「ストーリー力」で時代を捉え人生を再設計〜
https://toyokeizai.net/articles/-/358134

下記がその時のメールの抜粋です。

 近年、商品やサービスを売る際の「ストーリー」がとても重要になっていると感じます。くわえて、その機能が必要となるライフスタイルや生き方の提案(文脈の構築)までが求められています。
 また、最近は個人のブランディングを図る人も多いですが、そこでも、応援される人とされない人の差として「ストーリー(文脈)」が重要なポイントになっています。
 この「ストーリー」は「文脈」や「コンテクスト」などとも言われ注目されていますが、一般の読者に向けて解説した本はなく、書籍を企画したいと考えていました。
 そう考えていたところ、橘様の東洋経済オンラインの記事を拝見しました。ビジネスマンにとっての「ストーリー力」の重要性を説いた内容は、たいへん勉強になりました。
 自分の人生のストーリーを描けば、変化を受け入れ、次にとるべき行動がわかる。たとえ悪いことが起きても、いまは「ボトム」の時期だと考えれば、次の「再起」に踏み出す勇気を得られる。むしろそういったストーリーを描いていくことで、応援者が現れ、個人のブランディングにもつながっていくのだと感じました。
 そこで、物語のストーリー構築のノウハウに詳しい橘様であれば、そのコツを応用し、「商品の価値を見出すためのストーリーづくり」や、「自身のブランディングのためのストーリーづくり」に悩む人たちに、考え方やノウハウを示していただけるのではと思い、ご連絡させていただきました。

東洋経済オンラインのほうは、以前からの知り合いであった中原さんが声をかけてくださり、書いたものでした。中原さんも同様な思いを私に話してくれた記憶があります。そして、コロナ禍を生き抜くためのエールとして書いたのでした。

その思いが形になった記事を読んで連絡してきてくれた人がいたことは、とても嬉しいことでした。その後お会いして打ち合わせをして、石井さんが正式に社内で企画を通してくれて、執筆に至ることになったのです。

編集者は、映像業界で言えばプロデューサーに当たりますが、その意味で私は職業としてもシンパシーを感じます。普段、声をかける側の自分が、こうして声をかけられると本当にありがたみを感じるものです。

また、新しいチャレンジに声をかけてもらった時には、基本的には飛びつき、その恩も忘れないようにするというのが私のモットーでもあります。

自分が書きたいと思える中で、最大限に編集者の人の思いが詰まったものにしようと最初に決めました。結果論ですが、最初のオーダー通りのものが出来上がっています。

実際、最初にもらったメールは何度か途中で見返しました。構成を考える中、執筆する中で、原点を思い返すべき時にはこのメールを読み直しました。頑なにそこからブレないようにしたという意味ではなく、そこからのプロセスを正確に捉えるために、という気持ちからでした。

私がドラマやゲームのプロデュースで忙しかった時期があり、結果出版されるのはそれから一年以上経ってからですが、原点となったメールを久しぶりに読み返し、感慨深く、またあらためて恩を感じます。(続く)

いいなと思ったら応援しよう!