『「物語」の見つけ方』執筆後記②〜全体構成が作られていったプロセス〜
今日は、どういう風に構成を考えていったかを書きたいと思います。
最初に編集の石井さんなりの構想プランを受け取って、なるべくそれに沿いながら、自分なりに変更したり肉付けしていきました。最初は、5章構成の予定でしたが、最終的に6章になったり、やはり書いていく中での変更はたくさんあったように思います。
私は以前に「感動するストーリーの作り方入門」というWeb連載を書かせてもらっており、それがミニ本にもなっていますが、
人の心を動かす ストーリーの作りかた入門 (スマート新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/490954612X
その経験から、
・ストーリーの型(CQ)の話
・構成の話
・キャラクターの話
の順番で話すことが一番スムーズなのは分かっていたので、それを2〜4章に入れることで大まかな構成にはあまり悩まなかったです。
5章の共感、感動の話も、上記ミニ本にも少し書かれていますが、それを今回はより詳しく話つつ、内定CQとよりリンクさせていきました。
この辺りが、単純に人を感動する話を作ることと、自分の人生を魅力的なストーリーにするための本書との違いだと思います。
3章の構成の話ではストーリーの標準的な形として「ドラマカーブ」というものを紹介していますが、実はこの本全体が、その「ドラマカーブ」を意識して作られていたりします。
① CQ「どうやったら夢中になれるのか?」はじめに+一章
② 何となくストーリーのことが分かってきた。2章〜3章
③ でも成功しなきゃいけないの?(3章中盤)
④ 悲劇に学ぶ+キャラクターの理解が深まることで違う道が見えてくる(3章後半〜4章)
⑤ 共感や感動の仕組みを学ぶことでより明確に必要なことが分かってくる(5章)
⑥ 夢中とは何かがわかり、物語を見つける瞬間も理解できる(5章〜6章)
⑦ その先にあるものが何かが分かる(6章〜おわりに)
実は、「はじめに」自体も、ドラマカーブを意識した書き方になっており、その辺りも私のスタイルとして、できるだけこだわりました。
この辺りは、意識してもらう必要もないことですが、そんなこだわりも自分なりには楽しかったです。(続く)