『「物語」の見つけ方』執筆後記④〜コアメッセージ〜
今回のコアメッセージは何かといえば、下記になります。
「夢中になって生きよう!ストーリーの作り方を学べばそれはできる」
実はこの「夢中」という言葉は最初に見つかっていた言葉ではなく、一度書き上げ、さあ、ここからどうブラッシュアップしていこうと読み返し、友人に意見を聞く中で、結果辿り着いた言葉です。
最初はもう少し「セルフブランディング」系の内容でしたが、次第に「自己理解」というニュアンスが強くなっていきました。それは、より「本質的」なものを書きたいと思ったことが大きかったと思います。
「見る人を感動させるストーリー」の作り方を学べば、「周りを感動させる生き方」ができるのではないか?ということは前から思っていました。ある意味、それを証明する挑戦という前提で書き始めたところもありました。けれど一度通して書いてみて、コアメッセージが曖昧だったり、熱量が足りないことに気づきました。そこからもう一度自分と向き合い、小手先のテクニックを伝授するのではなく、より本質的に自分の人生と向き合える本にしたいと思うようになったのです。
そして、小手先ではなくストーリーを極めていくと、むしろ「今」という瞬間に夢中になれるということに思い至りました。それは「共感」や「感動」とも深く繋がっている部分です。
結果「夢中」という言葉を見つけたことで、全体の語り口が変わっていき、それは私に取ってはとてもしっくりくるものでした。「夢中」の定義など、5章の内容が大きく変わり、6章もかなり書き直しましたが、「夢中」という言葉を見つけた瞬間が私にとっては「再起」にも近い瞬間だったと思います。(続く)