「良いストーリーの条件」を考えてみる①
「良いストーリー」の条件とは何か?ということを少し考えてみたいと思います。
下記は過去にやったワークショップなどで出た意見を羅列したものです。
自分の知らない世界を教えてくれる、裏切りがある、親子愛がある、非現実と現実のはざまが描かれている、喪失感と充足感のバランス、ラストシーンが衝撃、友情物語がある、喜怒哀楽を大きく揺さぶられる、憧れの世界がある、ハッピーエンディング迎える、愛情の形が描かれている、感情が入る(主演の気持ちがわかる)、正義が勝つ、オチまで飽きさせない展開、音楽が良い、仲間との絆が描かれている、人間関係への気づきがある、現実と錯覚する瞬間がある、共感できる、学びがある、自分もこうしようと思える、人間の成長が描かれている、葛藤する姿勢に励まされる、ちゃんとメッセージがある、歴史とのリンクがある、自分とのリンクがある、血を超えた愛を感じる、その先を自分で想像できる余白がある
どの意見もなるほどと思うばかりで、「良いストーリーの条件」の何かしらを表現しているのだという気はします。
ではこれをどのように深掘りしていけるでしょうか?
今日は「良いストーリーの条件」についての私なりの答えを言ってしまうのではなく、そこに至るプロセスをなるべく言語化して共有したいというのが目的なのですが、それでは私なりの考察を述べていきます。
「良いストーリーの条件」とは何か?という問いに対するアプローチにはまずいくつかのやり方があると思いますが、私が思うのは下記のプロセスです。
・まず自分にとっての「良いストーリーとは何か?」について思うことを書き出していく
・他の人の意見を聞いてみる
・当然ではあるが、基本的には人それぞれ考え方や表現の仕方が違うということを確認する。
・自分が気づけてなかった自分もそうだと思うことを発見する(逆に、時に正反対なものなど異なる意見も拒絶せず、何故だろうと自分との接点を少し考えてみる)。
ここまでが、まず準備段階というか素材の整理的な段階ですね。
そしてここからずらっと書き出されたものが、どう整理されるかを考えていきます。
その時にお薦めなのは、ある軸を作って、図として整理できることを目指すことです。
一番美しいのは、四象限的な図でこれらの意見がマッピングできたら最高でしょうが、なかなかそんなに簡単ではないでしょう。
やってみるとわかるのですが、軸の取り方によって、いろいろな分類、整理の仕方があって簡単ではありません。
でもまずはそれを試行錯誤してやってみることをお勧めしています。
そうすると少しずつ解像度が上がってくるというか、ずらっと書き出したものが指していることが、なんのことを指しているのか、少しずつ「違いや差」みたいなものが浮かび上がってくるのです。
例えば、ストーリーの内容について言及しているのか、受け取った時の感動について言及しているのか、洗濯した衣服を、タンスの中に整頓していくように整理していってみてください。
ある程度作業していると、なんとなく自分なりの収納方法が見つかり、そこでの発見が必ずあるはずです。
今日はここまでにしますが、是非上記のような作業を実際にやってみて、「良いストーリーとは何か?」を考えてみてもらえたら嬉しいです。
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