第10回 『ガウディとサグラダ・ファミリア展』(東京国立近代美術館)/Tokyo Friday Night Art Club
土曜日だけど、東京藝術鑑賞金曜夜間倶楽部の巻
もしくは、アートからファンドレイズを学ぶの巻
7月1日(土)は記念すべき第10回目の東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部のツアーでした!
とはいっても、6,7月は金曜日の予定がそれなりに入ってしまい、金曜倶楽部の活動が制限されてしまうので、金曜日縛りの禁を破って土曜日に行ってきました。でも、夜間縛りはそのままに。
土曜日も夜間の方が空いていますね。
今回は、東京国立近代美術館で開催されている『ガウディとサグラダ・ファミリア展』です。
この展覧会、サグラダ・ファミリアの建築のことがよくわかってとても良かったです。
以前、東京でガウディ展があったと記憶していますが、その時はガウディがメインだったので、他の建築の展示も多かったのですが、今回はサグラダ・ファミリアもメインだったので、詳しく知ることが出来ました。
山田の世代だと、サグラダ・ファミリアといえば、バルセロナ五輪の時に注目されて、そのイメージが強いので、建設半ばの茶色の建物という感じです。
でも、今はだいぶ完成してきていて、カラフルで、夏の青空に映える輝く聖堂を見ることが出来ました。
実物を見ているわけではありませんが、映像を見るだけで、なんだか感慨深いです。
今回の展示では、なぜ今のような形、プロジェクトになっているのかがよくわかりました。建築的な説明だけではなく、聖堂建築プロジェクトとして、資金調達の歴史や、戦争による中断や破壊、そこから現在構想されている姿への展開などがとてもわかりました。
また、あの独特の形の秘密も展示を見ていくことで、ようやく理解できました。
あと、一番感心したのはまだ建設途中にも関わらず、地下に礼拝堂を設置することで、工事中でも建物の機能として稼働しているということでした。完成まで140年以上もかかるプロジェクトでも、一部を使用可能にしているのはすごい工夫でした。
最後に、アート探訪はは別に、お仕事的なお話しを。
最初は少額のマンスリーサポーター制度!
事業の本気度を出すために、プロジェクトリーダーは専属に!
プロジェクトリーダー自ら、ファンドレイジング!個別訪問も辞さない。
マンスリーサポーターはちゃんと会報誌に名前掲載!
大きな寄付があった時にプロジェクトを見直して進化させる!
大きな寄付は使いきらず、基金化して、後に困った時に使えるように。
長期プロジェクトでも、事業を構築しながら活用できる部分は先に使い始める!
最初は寄付金収入で事業を開始し、ベースが出来たら事業収入に!これで資金的な余裕が出来て、一気にプロジェクトが進む。
短期的にはすぐに事業完成を目指すべきかもしれないが、後から見ると中長期にプロジェクトオーナーが望まなければ時間をかけることによって、注目を浴びてより多くの支援が得られる!
ここに記載していることは、すべて「ガウディとサグラダ・ファミリア展」で学んだことです。
『スペインの行基』と呼ばれた、ファンドレイザーのガウディの活躍と、140年に渡る長期プロジェクトの『サグラダ・ファミリア』建設プロジェクトの軌跡は、全ファンドレイザーが知っておくべき取り組みです。
ファンドレイザーの覚悟を感じるものです。展示も、ちゃんと資金的な解説があり、一見の価値ありです。
ファンドレイザー的にエモい、もしくは胸熱です。撮影可能だった解説をアップしておきます。
今回のツアーで、東京藝術鑑賞金曜夜行俱楽部としては、企画展的には16個となりました!
最後に、夜の東京国立近代美術館は映えますね。
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