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チャリティソング・クロニクル【解説編】Vol.03

寄付月間2022の賛同企画の一環として、2022年までに国内外で発売・発表されたチャリティソングの一覧を作成しました。「海外編」として38作品、「国内編」として68作品。合計で106作品の一覧となりました。
思いの他、チャリティソングがありました。。

チャリティソング、チャリティシングル、チャリティアルバムと呼ばれるものを集めています。

100以上の作品について、情報集してくると見えてくるものがあります。今回のまとめ作業の中で、チャリティソングについて、わかったこと、気づいたことを「解説編」としてまとめました。

【チャリティソング考察】


■チャリティソングの類義語は、チャリティシングルやチャリティアルバム。チャリティソングで検索して見つからなくても、「チャリティシングル」で検索するとさらなる情報が見つかる。

■チャリティソング、チャリティシングルの場合、「チャリティ」ではなく「チャリティー」がよく使われがち。「ー」に使用すると、「・」で区分けする必要がないからかも。山田の推測です。

■チャリティソングが一般的になったのは、やはり、1984年のエチオピア飢餓の救済のために制作・発売されたチャリティソング。
1984年に、英国のアーティストによって「Band Aid」が結成され、楽曲『Do they Know it's Christmas?』が発売された。それに影響を受けて、1985年にはアメリカで、著名アーティストによる「USA FOR AFRICA」が結成され、『We Are The World』が発売された。今回調べたリストを見ると、これ以降、チャリティソングが増えてきた。

■「Band Aid」から発展して、アフリカの飢餓救済を目的に、イギリス・アメリカなどで、大規模なチャリティ・ロックコンサートのライブ・エイド(Live Aid)が開催された。ライブ・エイドは、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でもそのコンサート・シーンが印象的。

■音楽業界もレコード、カセットテープ、CDとメディアの変遷によって発売手法の変遷があったが、チャリティソング業界はデジタル配信のプラットフォームが大きな影響を生み出している。レコードやCD時代より、デジタル配信によって、チャリティソングを発売しやすくなった。寄付したい人も手軽に寄付ができるようになった。
・1曲あたりの金額がシングルCDに比べて安い(寄付しやすい)。
・デジタル配信で、チャリティ実施時期を限定することができるようになった。現物のCDの場合、印刷となるので、制作後のコントロールが難しい。デジタル配信の場合は印税などの管理がしやすい。
・デジタル配信で、災害が起きた時にすぐにチャリティソングの販売が出来るようになった。限定バージョンを販売しやすくなった。
・企画から発売までの期間の短さはデジタル配信ゆえの特徴。世間の興味関心が高い時に発売できるようになった。
・デジタル配信で、SNSで拡散しやすくなった。

■新型コロナでは、チャリティソングより、オンラインのチャリティコンサートなど、イベント形式が増えた模様。無料で開放し、寄付を募る形式になっている。この辺は、音楽業界の動きとも連動しているかも。アルバムなどの売上が減少し、ライブで収益を稼ぐ方式に変わっている。

■アーティストの社会貢献について、曲の売上を寄付するチャリティソング型寄付から、直接寄付をするようになっている動きもある。

【チャリティソングの体系】

①チャリティの目的
・売上を寄付に回す、資金調達のため。
・活動や問題に関する周知啓発のため。
・被害者への応援のため。(無料配信のケースが多い)

②制作方法
・チャリティソングのために、作品を書き下ろし
・たまたま制作・発売のタイミングで災害が起き、チャリティソングにする
・すでにある曲を再録して、チャリティソングにする
・チャリティのためのユニットを結成して、新曲を制作する
・チャリティのためのユニットを結成して、すでにある曲で録音する
・コンピレーションアルバムを制作する

以上、100以上のチャリティソングのリストを作成して、気づいたことです。チャリティソングも奥が深いですね。

今回のリスト作成では、以下のサイトを参考にしました。
ありがとうございます。

チャリティソング・クロニクル記事一覧

チャリティソング・クロニクル【海外編】Vol.o1
https://note.com/yasuhisayamada/n/nf09269bd73c6
チャリティソング・クロニクル【国内編】Vol.02
https://note.com/yasuhisayamada/n/n221edbb62237
チャリティソング・クロニクル【解説編】Vol.03
https://editor.note.com/notes/n3a90a78fa7e2/publish/

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