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自分のコミュニティをもつ大切さ
昨今、コミュニティの重要性が叫ばれています。
マズローの5段階欲求の内の一つ、社会的欲求は集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」とも表現されることもあります。
昭和の時代は働く男性にとっては会社が、女性にとっては家庭が社会的欲求を満たすコミュニティとして機能していました。男性は良い会社に入れば幸せ、女性は素敵な男性と結婚して家庭を持つことが幸せとみんなが信じていました。
バブルがはじけ終身雇用制度が崩壊し、平成になり、会社がコミュニティとして機能しなくなってきました。令和の現代は幸せになるためには自分で自分の居場所(コミュニティ)をみつける、もしくはつくる必要があります。
佐渡島庸平さんの著書『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE.』でコミュニティのつくり方、自分にとっての良いコミュニティの見つけ方を提示してくれています。
佐渡島は講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などの編集を担当した方です。
現在は講談社を退社し、株式会社コルクの代表取締役を務めています。
現在は世の中に情報があふれているので、情報の一つ一つに意思決定するのではなく、どのコミュニティに入るかだけを意思決定する。このコミュニティに沿って動くという意思決定をしてしまえば、後はコミュニティの判断に任せることができるとのことです。
一番成功しているコミュニティはキリスト教で、聖書は最も売れている本です。聖書はわかりにくい。だからこそ自分なりに理解して、語り合う。わかりにくさとは参加するための余白だそうです。
SHOWROOMの前田祐二さんの挙げているコミュニティの5つの要素が紹介されています。
余白の存在
常連客の存在
仮想敵を作ること
秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること
共通の目的やベクトルを持つこと
コミュニティは、立ち上げ→心理的安全性→熱狂→拡大の順番で大きくなるとのことです。
心理的安全性については以前に僕のnoteにも書きました。
コミュニティに必要な熱狂はテンションの高さではなく、モチベーションの高さ。静かな熱狂。熱狂とは成長することか、成長を見守ることで生じるそうです。
良いコミュニティの条件として記載されているのは、入口のハードルが高く、出口のハードルが低いこと。佐渡島さんは最初にやることはわかりにくくしてるようです。主催者が完全に設計したものをメンバーが楽しむ形にすると、メンバーが受動的になってしまう。あえて余白を作ってメンバーに自由に活動してもらうことで、彼らをお客さんではなく共犯者にしようと考えているそうです。
自分にとってのコミュニティを探し、自分のコミュニティをつくっていくことが、これからの時代を生き抜くためには必要ですね。