「背筋をのばす、休日の朝」"Tailored good morning denim ”「なぜデニムを作っているのか」 仕立て屋をやめて、海外に行った。 当時の目標であったイギリスやイタリアでの仕立て屋修行ではなく、オーストラリアに渡った。 お金もなかったので、すぐに働き始め 休みの日はサーフィンをする生活だった。 日本とは違い見知らぬ人同士もすれ違えばあいさつを交わす。視線があえば”good morrning”。陽気な人と暖かい気候の中を過ごして人間的な幸せをすごく感じた。 日々過ごしていくうちに日本の良さを感じることが増えた。 当たり前にあった日本食・温泉・神社・工芸品 無くなった時にふと気づかされる 日本の産業に携われたら 日本の物を海外に販売できたらと徐々にわきあがるものがあった。 帰国後、岡山に移住し 僕の目標は海外でデニムを売ることに変わった 。日常的に着る洋服であるデニム。朝、履いた時に気分よく1日の始まりを迎えることができるデニム。あなたの成長と共に経年変化していくデニム。いろんな場所を共に過ごす、思い出のデニム。世界でも認められる岡山のデニムを使い僕の基盤となっているテーラリングも用いて表現していきたい。 いろいろな職人の方にお世話になり、ものづくりに対する姿勢や人間性を教えて頂いたことは僕にとって財産です。 初めて関わった洋服がビスポークスーツで本当に良かったと感じています。 ずっと試行錯誤しながら、制作し続けます。　70歳、80歳を越えてもまだ成長を求める職人さんたちの背中をおいかけて。 長く使用し、愛着をもって着ていただける人が少しでも増えますように。 Yasuhiro Jimba