Product(製品戦略)の基本属性とは?〜マーケティングマネジメント第16版を読む
マーケティングマネジメント第16版を読む。
ここまで、マーケティングの定義から市場の理解、セグメンテーション、ターゲティング、そして、ポジショニングまで進めてきました。
ここからはいよいよマーケティング・ミックスにおける価値の設定へと入ります。
ただし、本書においてマーケティング・ミックスは4Pではなく、7Tです。
今回は、製品(Product)についてです。
顧客がベネフィットを判断する3つの要素である製品、ブランド、サービスの中の一つです。
市場で競争優位であるためには何が必要なのか?
差別化された製品であることです。
製品を差別化するには、10種類の基本となる属性があります。
それは、コア機能、特徴、性能品質、適合品質、耐久性、信頼性、形態、スタイル、カスタマイゼーション、そして、近年重要度を増すデザインです。
プロダクト3層モデル(製品をコア、形態、付随の3要素で成り立つとした)をかなり複雑に分類ています。個人的には同じようなものがあるような気がしてしまいましたが
順番に見ていきましょう。
コア機能
核となるベネフィット、本質的ニーズを満たすための機能のことです。
特徴
基本的機能を補うさまざまな特徴のことです。
性能品質
製品の主要な特性が機能する水準のことです。
適合品質
製品のどの単位も均一で約束された仕様を満たしている程度のことです。
耐久性
期待できる製品の耐用期間です。
信頼性
製品が一定期間は壊れない安心感のことです。
形態
サイズ、形状、物理的構造で表される形態のことです。
スタイル
製品の外観や印象のことです。
カスタマイゼーション
顧客のニーズに合わせたカスタム化のことです。
デザイン
製品の外観、印象、機能を消費者がどう知覚するのかに影響を与える特徴全体のことです。
デザインは、マーケティング・プログラム全体において貫く考え方であり、デザインは製品だけでなく全ての側面において機能します。
デザイン思考についてはこちらの記事にまとめいます。
ご紹介した10項目の活用方法としては、それぞれの項目を他社品との相対比較で評価する際に活用すると便利でしょう。
次回は、製品のパート2、ポートフォリオと製品ラインについてです。
最後までお読みいただき有難うございました。
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