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ITOEN「おーいお茶」でグローバルカンパニーを目指す

先日、伊藤園の四半期決算が発表されていましたが、かなり純利益が落ち込んでおり、大谷翔平選手とグローバル契約がかなりの大きな投資になっていることがうかがえましたが、それも同社の中期経営計画におけるグローバル化への並々ならぬ決意の表れなのでしょう。

伊藤園は、2028年度までに「お~いお茶」の販売を100カ国以上に拡大する目標を掲げています(2023年実績40か国)。特に、インド市場への進出が計画されており、2025年度にはインドでの販売を開始する予定です。また、アフリカ市場への展開も視野に入れ、緑茶を世界中に広げる「グリーン化計画」を推進しています。伊藤園は、これまで日本市場での成長を基盤に、海外市場でのシェア拡大にも注力しており、欧米市場でも大規模なプロモーション活動を展開しています。

2023年度の海外売上は全体の12%にとどまっているものの、伊藤園は今後5年間で海外販売量を23年度の3倍に増やす目標を掲げています。さらに、茶葉の調達をグローバルに進め、各国のニーズに応じた商品展開を図る予定です。特に、健康志向の高い欧州では、無糖の緑茶飲料や抹茶が人気を集めており、さらなる成長が期待されています。

国内では「お~いお茶」や「健康ミネラルむぎ茶」「タリーズ」などのブランドを中心に事業を強化しており、製品ラインの絞り込みも進めています。伊藤園は、国内事業の地盤を活かして、グローバル戦略として緑茶文化を拡大し、世界のティーカンパニーになるという長期ビジョンのもとの成長戦略を加速させています。

伊藤園は、競合の日本コカ・コーラ(綾鷹)やサントリー(伊右衛門)といった多角的な飲料メーカーとは違い、緑茶のイメージと同じくしてなんとなく「ほのぼの」としたブランドのイメージがあります(個人の感想です)。そんなイメージのブランドが世界へ打ち出していくというのは興味深いですし、応援したくもなります。今後も動向に注目してみたいと思います。

参考記事:

#日経COMEMO #NIKKEI


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