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マーケティング・コミュニケーションの役割〜マーケティング・マネジメント第16版を読む

第12章のマーケテイング・コミュニケーションについてです。

マーケティング・コミュニケーションとは、自社提供物の特性についての情報を顧客に伝えることです。

良い提供物があって、価格が適切でも顧客が知らなければ買ってもらえません。

そして、巷には情報がありとあらゆるところで溢れかえっていますので、顧客は興味のあるものにしか目を向けません。

マーケターは情報の山の中で見てもらいたい顧客(ターゲット)が興味をかき立てて見てくれるようにコミュニケーションを組み立てなければなりません。

コミュニケーションがうまくいくとマーケティング・プログラムのすべてがまわりはじめますので非常に重要です。

では、コミュニケーションの基本的要素から見ていきましょう。

基本的要素にはマクロ視点とミクロ視点の2つの観点で捉えられます。

マクロ視点のコミュニケーションの要素

マクロ視点とは、発信者(企業)と受信者(顧客)の相互関係を指します。

企業が伝えたいメッセージを言葉や音楽、画像など相手が感受する形に変えて、そのメッセーを顧客が受け取り、反応するまでのプロセスのことです。
その間には妨害要素となる競合情報などのノイズが存在します。

要するに、1(企業)対 多(ターゲット顧客グループ)へのコミュニケーションの効果を最大化することがマーケターの役割です。

ミクロ視点のコミュニケーションの要素

ミクロ視点とは、顧客の反応に注目します。

顧客は、一般的に「知る」→「感じる」→「行動する」というパターンで反応すると考えられています。
しかし、この3つの段階はそれぞれ逆転することがあります。あまりブランドに差異を感じない乾電池のようなものでは、「知る」→「行動する」→「感じる」というプロセスになります。
マーケターは、自社の製品カテゴリーにおける適切な順序を理解して、適切なコミュニケーション・プランを組み立てることできます。

マーケターは効果的なコミュニケーションのために以下の4点を確実に行う必要があります。
(1)適切な時期に適切なタイミングで、適切な消費者に対して適切なメッセージを露出させる
(2)提供物が、好ましくて伝達可能な差別化ポイント及び類似化ポイントの観点から適切にポジショニングされている
(3)消費者がキャンペーンに注目し、込められたメッセージを的確に理解する
(4)消費者が提供物の購入と使用を考えられるように動機づけられる

まとめ

マーケティング・コミュニケーションの役割について説明しました。

少し概念的でしたが、プロモーションプログラムを計画しているマーケターも、一度「コミュニケーションの役割って何?」って立ち戻って考えると新たな切り口が見つかるかもしれません。

次回は、コミュニケーションプログラムの開発プロセスについてです。

最後までお読みいただき有難うございました。


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