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「ひとり需要」はビジネス拡大のチャンスだ

最近、知合いがSNSでソロキャンプした写真を上げていてちょっとうらやましく感じました。でも、ソロキャンプって、10年くらい前だとよっぽど本格的にやっている人か、もしくはちょっと変わった人くらいしかやってない印象だったと思います。

他人を気にせずに一人で好きなことを楽しむ「ひとり消費」が広がっています。日経「ヒットのクスリ」B面で博報堂生活総合研究所の「ひとりマグマ」をオンラインで聴講しました。

同研究所のアンケート調査によると、1人の時間が好き、という項目について約80%の人が「はい」と答えたのだそうです。30年くらい前に同様の質問をした際には40%くらいだったので一人の時間を大事にする人が増えていることがわかります。また、年代や地域差はなく、都会の若い人に特有と思われがちですが、そのようなことはないようです。

理由としては、1,個人と集団の併存、2,家族、会社との密着が緩やかになった、3,他社との接続が過剰になった(SNSなど)の3つが上げられています。

ひとりが好きだからといっていつもひとりで居たいわけではなくて、「いっしょ」と「ひとり」の使い分けが進んでいるそうです。

それは、夫婦の「別居婚」のようなかたちであらわれています。

先ほどの「ソロキャンプ」なんかも、まわりから「家族ほったらかして」とか「友達いないのかな」というようなことを言われるんじゃないかと心配してしまいそうです。でも、それはあくまで自意識過剰なだけというのが同研究所の調査結果として表れています。

ひとりでの行動がしやすい環境になったという点では、年齢を問わずにいろんなことに挑戦できるようになったともいえます。何か始めたいと思ったときに「家族がついてきてくれない」とか「周りにやっている人がいない」ということでなかなか一歩目を踏み出せないことってあったと思うんですけど、今は一人で何でも始めやすいと言えるでしょう。

そういえば、私も数年前からテニスを始めましたが、スクールにはもちろん一人で行き始めましたし、そこで知り合った人もいます。でも、スクール外で自分の都合の良い時に練習をかねてテニスしたいな、って時に仲間がいないとコートも借りれません。そういったニーズって結構あるらしくて、テニスの仲間を集めるコミュニティサイトがあることを教えてもらいたまに参加させてもらっています。

「ひとり」って言われるとちょっと寂しく聞こえますが、こうやって考えると参加するのは一人でも必要に応じてすぐに仲間になれるっていうのがオンラインの良さで、いつも同じグループにいる必要がなくなったって言えるのかもしれません。

「ひとり需要」を積極的に取り入れる工夫をしてみると良いかもしれません。例えば、レストランのグループ用のテーブル席と一人用のカウンター席っていうパターンも少し工夫しても良いかもしれません。ただし、強制的な相席は嫌な人もいるだろうし難しいですけどね。

これまではグループ前提だったようなビジネスモデルでは「ひとり需要」の取り込みを検討してみるのは価値があると言えそうです。




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