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あなたの言葉にお客様の耳をダンボにさせるには? カクテルパーティ効果-行動経済学の理解と実践40
宴席などでわいわいやっているときに少し離れた席の自分に関係のある話が耳に入ってきたって経験ないですか?
これは心理学用語で「選択的知覚」といって、自分にとって興味・関心のある情報のみを取り出して認識する人に備わった能力なんです。
今回は、選択的知覚によって自分に関係する情報を抜き取って認識するカクテルパーティ効果について解説します。
カクテルパーティ効果とは?
カクテルパーティ効果とは、パーティ会場みたいなところでいろんな人が会話をしている喧噪の中でも自分に興味のある話や目の前の相手の話ははっきりと聞き取ることができる現象のことをいいます。
これは、よく知っているものやなじみのあるものを信用する「利用可能性ヒューリスティック」の一種と言われています。
もう死語ですが「耳がダンボになる」という表現があります。
ディズニーのキャラクターで耳が大きなゾウのダンボから興味のある話に聞き耳を立てている状態のことです。
「耳がダンボ」状態というのは、まさにこの「カクテルパーティ効果」によって引き起こされているといえるでしょう。
マーケティングへの応用
カクテルパーティ効果は、広い範囲でマーケティングへ応用されています。
お客様の耳をダンボにさせる方法は、これは「あなたの話」だということを気づかせてあげればいいのです。
マーケティング活動の中で重要なことの一つがターゲット顧客の明確化です。
そして、具体的な顧客像をイメージするペルソナが行われます。
ペルソナについては下の記事でまとめましたのでご参照ください。
ペルソナによって具体的に描いた顧客イメージをメッセージにして伝えること。
これがカクテルパーティ効果のマーケティングへの活用方法です。
せっかく作ったペルソナを顧客へのメッセージにまだ落とし込んでいないという話を耳にすることがあります。
ターゲットを絞り込みすぎてしまうのではないかという心配があるからです。
でも、実際は、具体的に精緻化されたペルソナの方が本質的なニーズの部分では共感を得やすいとされています。
ためらわずにあなたのイメージする顧客像をメッセージとして伝えていきましょう。
まとめ
自分のことや自分に興味のあることを喧騒の中で聞き分けるカクテルパーティ効果について解説しました。
ぜひ、顧客に「自分のこと?」って思ってもらえるようなメッセージを考えましょう。
最後までお読みいただき有難うございます。