マーケティング・リサーチ:市場需要の測定〜マーケティング・マネジメント第16版を読む
コトラー&ケラー&チェルネフのマーケティング・マネジメントを読みながら気づきを記しています。
今回は、マーケティングリサーチの最終回の市場需要の測定です。
市場調査によって明確化されたマーケティング機会がいったいどれだけの市場規模があって、売上、利益が期待できるのかを予測する必要があります。
今回は、その市場需要を測定するための概念についてです。
市場需要とは、あるマーケティング・プログラムを実行する場合に一定の条件下(同じ環境、期間、地理的領域)で特定の顧客グループが購入すると考える総量のことをさします。
企業需要は、市場需要の中で特定の企業が選ばれる需要、イコール企業シェアのことです。
市場潜在性とは、市場の最大可能売上高で、そのうち、特定の企業のものが企業売上潜在性となります。
以上は、用語説明ですが、要するに市場調査によって全体のマーケットのポテンシャル(潜在性)と自社の予想シェアを弾き出すことが事業性を測る上で重要になってくるということです。
市場需要予測は企業の投資を決定することになりますので非常に重要です。
予測は、人の発言、行動、過去の行動の3つの情報ベースをもとに立てられます。
人の発言とは、購入者の意向調査、販売部隊への聞き取り、専門家の意見などです。
行動とは、マーケット・テスト法といってテスト的に市場投入し、購入者の反応を測定することです。
過去の行動とは、過去の売上に基づいて予測を立てることです。
マーケターとしては、上記それぞれの情報の中で一番に信頼のおけるものを中心にしてその他の情報はバックアップとして活用するということになります。
マーケティング・リサーチについてはここまでです。
明日からはターゲティングについてです。
最後までお読みいただき有難うございました。