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水素ジェット機の可能性 Economist 記事
2020年12月8日号のScience&Technologyパートに水素で飛ぶ飛行機についての記事が出ていました。
記事解説
水素を動力源とする飛行機の開発の歴史は意外と古く1950年代には試されていたようです。飛行機を水素で飛ばすことはその時にすでに可能ではあったのですが、水素が容量がかさばることなどの理由からコスト的にも実用化させるには難しかったようです。
炭素放出量という環境問題の深刻さが増す中で、水素ジェット機へのいくつかの取組みが始まっています。その内の1社がイギリスのCarnfieldにあるZeorAvia社です。12月には400kmの飛行テストを計画しています。来年には20席のデモンストレーションを実施して、2023年には商業利用を計画しています。
他にもドイツの航空力学研究所のスピンアウトのH2FLYがあります。
エアバス社は水素で飛ぶゼロエミッションのジェット機を2025年までに実現し、2035年には商業活用を目指しています。
一方で、米ボーイング社はこの流れについて行っていません。その背景には環境への意識が強い欧州との違いと無関係とはいえないようです。バイデン政権となって今後ボーイング社がどういう方向性を取るのか将来の市場を失うのかどうかが決まってくるでしょう。
考察
水素でジェット機が飛ぶ時代が本当に近づいているんですね。水素って簡単に爆発しそうで怖いなって素人考えで思っていました。記事の中の日付を見ていると2025年の大阪万博ころには、実際に登場している可能性もあるではないでしょうか?
個人的には、こういう記事の中で大企業なりスタートアップなり日本企業の名前が出てくるとうれしいですけどね。そういえば、先日、三菱重工が国産ジェット機開発を中断させることを発表してましたね。
燃料電池は自動車メーカーも随分知見があるはずだし、ジェット機に取り組んでいるホンダなんかは視野に入っているのかもしれません。
安全で地球にやさしいジェット機が飛ぶ日を楽しみにしたいです。
英文ピックアップ
Hot on the heels of ZeroAvia is H2Fly, a spin-off from DLR, Germany’s aeronautical research centre. (Zeroavia ときびすを接しているのはドイツの航空工学研究所のスピンオフのH2Flyです。)
Hot on the heels of ~ ~のきびすを接して
追伸
これまで、エコノミスト記事を読みながら気になった単語を一つピックアップしていましたがちょっと方向性を変えます。記事の内容の紹介とコメントをメインとして、記事中の英語表現を一つピックアップしたいと思います。