気分がアガれば売上も上がる? 気分一致効果-行動経済学の理解と実践17
プロ野球の優勝チームが決まると系列(だけでもないですが)の百貨店やスーパーで必ず優勝セールがあります。WBCでの侍ジャパンの優勝の時も、各地で優勝記念セールが行われていました。こういったお祝い気分の時には気前もよくなって余分に買ってしまう人もいるようです。
この記事は、人の気分が購買意思に影響を与える「気分一致効果」についてです。
気分一致効果とは?
その時の気分や感情に見合った情報に目が向きやすくなることで、良い気分、うれしい時には良い記憶を引き起こし、悪い気分、悲しい気分の時には、悪い記憶を引き起こすことを言います。
気分がいいとポジティブになり、気分が悪いとネガティブになります。
ようするに、気分を盛り上げるような演出をしてポジティブにしてあげることで購買促進効果が期待できるかもしれません。
では、気分一致効果をどのようにマーケティングに活かすのか考えてみましょう。
お祭り気分の演出する
店舗であればちょっとしたイベント毎(古典的な福引とか)はやはり効果的です。他にも店舗レイアウトでお祭り気分になれるようにしている例などもあります。飲食店の屋台村は気分を盛り上げる効果が期待できます。
ネット販売でも決済後にちょっとしたゲーミフィケーションの要素を取り入れると再購買率の確率が上がるとされています。
顧客のイベント時は気分が盛り上げる
誕生日クーポンはもっとも活用率の高いクーポンと言われています。気分も盛り上げり、自分へのご褒美的な購買も期待できます。このように、顧客の記念日に合わせてプロモーションができる仕組みを考えましょう。
善いことをすると気分は盛り上げる
環境保護や社会貢献への取組みに貢献できることは人にとってポジティブな気分になれます。自社の商品のリサイクルに協力してくれた顧客にポイントやクーポンを付与することは自社の社会貢献にも繋がり、顧客の購買意欲を高めることにも繋がりますので一石二鳥とも言えます。
まとめ
気分が良くなった時にはポジティブな気持ちで購買意欲の向上も期待できる気分一致効果について説明しました。顧客の気分が盛り上げるタイミングを見定めたり、お祭り気分を演出して売上アップにつなげましょう。
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