Z世代SNS「BeReal」についての考察
我が家のZ世代も利用している写真SNS「BeReal(ビーリアル)」。本人曰く、最近はちょっと冷め気味みたいですが、熱心な友達は多いとのこと。
「ランダムに通知が来ると2分以内に写真を投稿しないといけない」というルールをはじめに聞いた時は、「なんだその上から目線の指令は!」とびっくりしましたし、「勉強中とか忙しい時に通知来たらどうするの?」とかいろいろと子供の生活リズムを心配して、あまり肯定的な気分にはなれませんでした。
最近、インフルエンサーマーケティングについて調査している中で、このSNSについても調べる機会がありました。以下に、BeRealについてまとめてみました。
BeRealは、もともとはフランスで開発されて2020年にリリースされました。欧米で人気が出て、2022年のAppleが選ぶApp Store Awards でベストiPhone Appに選ばれました。現在は、フランスのモバイルゲーム会社のVoodoo(ブードゥー)に買収されています。
利用者の97%が14から27歳ということで完全に若者の世界です。こんな数字を見るとおじさんには入り込む余地がなさそうに見えます。日本国内のMAU(月間アクティブユーザー数)は430万人。日本では1年間で10倍に膨れ上がったそうですが、Facebookの2,600万人やInstagramの3,300万人などと比べるとまだそこまでは大きくないといえるでしょう。
日本は世界第2位のMAU数ですが、世界1位のアメリカをはじめ欧米では2022年の11月~12月ごろをピークにして横ばいから緩やかな減少傾向にあるようです。
BeRealの最大の特徴とされているのが、「盛らない」写真投稿です。通知が来てから2分以内に投稿しないといけないので、加工なんてしている余裕はなくリアルな日常を投稿することになります。
そのため、Xのような不特定多数に発信することを目的とはしておらず、親しい人たちとつながれる安全な場所を求めるZ世代のニーズにマッチしたのだそうです。
つまり、「いいね」や「映え」を競いあうようなSNSに疲れた若者がたどり着いた場所がBeRealであると言えるでしょう。
VooDooに買収されて以降は広告掲載がはじまったり、新たな機能を追加し、常に進化を続けているようですが、あきっぽい若者のニーズにそのような変革がどこまでマッチし続けるのかが今後の成長の鍵となってくるのでしょう。
私も興味をもったのでとりあえずアカウントだけでも作ろうかと思ったのですが、そんなクローズのSNSで若者の友達がいるわけでもなく、たぶんあまり使う機会は少ないかもしれないと感じています。とはいえ、今後のBeRealにも注目してみたいと思います。
参考記事: