40代、仕事の壁
こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「年代ごとに仕事のスタージは変わるけど、それを超えるためにどのような考えが必要だろう?」というテーマで記事を書きます。
プロローグ
僕はこの記事を書いている今現在39歳ですが、あと数ヶ月で40代になります。
ちなみに、10代や20代の時に思っていた40歳より、変化のない自分がそのまま歳をとっただけの自分がいるという感覚です。
さて、40代を目前にして「最近、仕事関連で状況が変化しているな」と思うことがあったのでそのことについて。
作家として「若手」というボーナス期間が終わる
作家をしていると、呼び方色々あると思うけど
・若手
・中堅
・大家
上記のように、いくつかのフェーズがあって、
何となく、どこかに含まれて捉えられます。
今までは「若手漆芸家」的なポジションでしたが、今後は中堅になって行きます。
「若手作家」と呼ばれることにメリットがあるかどうかは場合によるけど、
「若手」は応援したくなる対象として活動して来たように思えます。
つまり、コレクターや企画に呼んでくれるのは年上が多かったし、企画も若手のグループ展や大家の展覧会は多くても「中堅6人展」などは、あまり無いですよね。
社会でも若手のフェーズが終わると、仕事の責任が増えたり、部下に教えるといった仕事の幅が広がっていきます。それに伴い失敗が許されなくなっていったりします。
仕事の幅が広がるということは
責任が重くなって大変なんですが、良いこともあります。
ここからが最近の実感なんですが、
同年代も仕事を任されている割合が高いので
一緒にプロジェクトを進められる仲間になることができます。
仕事の権限が増えれば色々と話が早くなり
それぞれのプロジェクトの完成度が高くなる印象です。
ところが、ここに壁があるように感じます。
40代になると権限をもらえる人、そうでない人
この2パターンに分かれてしまうのかもしれません。
・たくさんの権限と責任を与えられて躍動する40代
・権限と責任のない40代
どちらが良いというわけではありませんが、
おそらく、両者はそれぞれ似た属性の人と関わってゆくので、
仕事の壁を越える相棒が変わってゆきます。
どのように越えて行くか
僕の場合、とにかく「漆で世界へ」という壮大なテーマを掲げているので
前進を続けなければなりません。
だから、いつも次のステージを目指せる仕事相手を求めています。
そこで、同世代の変化に驚嘆しているのです。
知らないうちに、権限を持って前進していた40代が、日頃何を行っていたのか。
たぶん
・目的を持っている
・改善
・継続
上の二つを20年くらい続けてきたのかと思います。
自分に当てはめて考えてみると、
目的=「漆で世界へ」
改善=「作風の展開」
継続=「図案日誌とブログや配信」
このように、「絶対にこれは続けてきてよかったよね」という幾つかのことがあって、それを色々な形で行っていたのではないかと思います。
つまり、20代や30代ではあまり効果が得られなかったことなんだけど、
目的を持って改善と継続を行ってきた結果、なんらかの権限が与えられる
年代になって、結果につながり始める。
そして、同世代にもそれが当てはまるので、同一の目的のために行動すると掛け算のように効果が得られるようになります。
だからそこには一層壁があることと、その壁の先を見通せる活動を日頃からしておく必要があるのだなと思いました。
まとめ
・仕事において年代別にステージがある。
・機会や権限を与えられるまでにはしばらく時間がかかる。
・人間は同じ属性の人間と仕事をする。
・長期スパンで考えて日々変化をする。