ラウドパークは滅ぶのか
毎日更新ペースに慣れるため訓練中…。思いついたネタを一気に書いていきます。
ロキソニが話題ですね。僕もレポ書きましたが、noteでもXでもさまざまな方が話題にしています。概ね好意的。それぞれのベストアクトもけっこう違っていて、それはどのバンドも魅力的なステージを披露したと言うことだと思います。それぞれ刺さるところが違う、見どころがたくさんあった素晴らしいフェス。
来場者数の公式発表がありました。
・1月4 日(⼟)11,204人
・1月5 日(日)12,335人
とのこと。うーん、どうだったんだろうなぁ。ペイラインに乗ったんですかね。一日券18,000円、2日通し券33,000円、ざっくり一人当たりのチケット客単価を17,500円としてだいたい4億円ぐらい。あと、キリン(場内ビールが全部一番搾りだった)、JT(電子タバコの喫煙所があった)のスポンサー費用が…どれぐらいなんだろ、仮に1000万ずつとして4.2億。公式Tシャツはすぐ売り切れていたけれど、一枚4500円四色展開で各色1000枚作っていたとしたら1800万。他、飲食店の出店費が一店舗10万円ぐらい? うーん、まぁ、概算で4.5億ぐらいの収益としましょう。
支出は会場費、アーティスへのギャラとスタッフ含めた移動滞在費、会場設営費、運用費等等か。ここまで考えてきて曖昧な数字が多すぎてよく分からないなぁと諦めました。調べたらある程度分かるけど(概算の振れ幅が大きすぎて)あんまり意味ないし。来年も継続されれば黒字だったんだろうしそうでなければ赤字でしょう。続いて欲しいけどなぁ。
ちなみに、最大キャパとしてはギャラクシーステージが20000人、コスモステージが8000人だったはず。なので、それに対して1.1万人(僕が行ったのは1/4の方)で今回ぐらいの混み具合だったと言うことですね。ちょうど良かったけれど、たぶん1.5万人ぐらいを想定していたのかなぁ、この人数で継続できるなら素晴らしいモデルだと思います。
さて、タイトルに書いたラウドパーク。そう、ラウドパークは戻ってくるのか。ダウンロードでもNEX_FESTでもいい。クリマンじゃなくH.I.P.だけどKnotfestでもいい。メタルフェスはあるのか。
今年は一切アナウンスされていないんですよね。ヘッドライナーになり得たリンキン・パークはあっさり単独公演だし。Xのタイムラインでは「洋楽ロックフェスは厳しい」「ロキノンソニックが成功してくれればラウパもやってくれるかも」みたいや書き込みがチラホラあり、そんなものなのかなと思っていましたが、うーん、発表はなかったですね。
ここでふと思ったんですが、ここ数年、メタルフェスは動員に苦戦していますね。
まずダウンロード2022。結果論ですがこれが良くなかった。コロナ明けでまだ実験的だったのかもしれませんが、ヘッドライナーがドリームシアター。2014年にもラウパでヘッドライナーをやっていたようですが…いやぁ、現地にいましたけど、長時間フェスの大トリにプログメタルはキツい。体力的に。その後ドリームシアターの単独公演に行きましたがそちらの方がよほど快適でした。この時会場にいて体感ですが動員は5000-6000人ぐらいだったんじゃなかろうか…。
改めて調べたらこの時、コロナ後ということもあり入場者数も7000人に絞っていたみたいですね。それでソールドアウトしてなかったから、上で書いた5000-6000人は多分合っている。
この後、2023年にはラウドパークが復活。そして、Knotfestも開催されるというメタラー にとって当たり年が来たわけです。
さらに秋にはBMTHがヘッドライナーのNEX_FESTも開催。2023はメタルフェス大量開催。
その反動か、2024年は5月のFOX_FESTだけ。残念ながら、どのイベントも大きな成功を収められなかったのでしょう(knotfestの場合はslipknotありきなので毎年やるものでもありませんが)。
ラウパもダウンロードもない年になりました。
また、コロナ中「海外のバンドが来日できないなら日本のバンドだけでフェスやればいいじゃん!」みたいな書き込みをそれなりに見かけたのですが、まさにその具現化とも言えるCrash Crisisもありましたね。
BabymetalがヘッドライナーのFox_Festもそうだし、日本のアーティストでなんとか大型メタルフェスを持続しようとしたのが2024年だったと言える。ただ、これどちらも商業的には微妙だったんだと思います。Fox_Festは現地にいましたが、多分Babymetal単独公演より動員が少なかったし、Crash Crisisに至っては直前まで開催を知らなかったんですよね。あまり話題にならなかった印象。直前に知ったんですが、真夏のお台場、しかも場所が駐車場の転用(下がアスファルトで日陰なし)、こりゃ暑すぎて無理だと見送り。現地にいないので確実なことは言えないのですが、どうも集客はかなり厳しかったようで…「ここまで空いているなら快適だっただろうから行けば良かった!」と思ったのを覚えています。
そんなわけで、2022年はコロナ禍からの復活、2023年に一気にメタルフェスが(延期されていたものも含め)開催されるもの円安や航空費高騰、ひいては日本のホテルも高騰で一気に洋楽プロモーターの原価が跳ね上がる年に。チケットの価格も一気に上がりましたが、多分2023年はチケット価格が上がるのが間に合わなかったんだと思う。そこで軒並み洋楽メタルフェスが続かなくなり、2024年、日本のアーティスト主体で進めようとするも大成功例は未だなし…といったところだと思います。
Crossfaithが主催し、日本のメタルコア系のフェスをやるという話もありましたが…どうなんだろうなぁ。幕張メッセとかは厳しそう。日比谷野音とかならイメージ湧きますが。
(※1/8追記、これ、HYPER PLANETという名前で2025.2.1、2でやることが決定していました。失礼しました、執筆時は知らなかった。1日目はワンマン、2日目がフェスで幕張メッセ7-8でやるみたいです、これが2025年最初のメタルフェスですね→チケットへのリンク)
いくつか原因は考えられます。
・先述した渡航費の高騰と円安でプロモーターの支出がかなり増えた
・チケット代も高騰せざるを得なくなっている、結果大物アーティストの単独公演が増えて、チケット代高め
・これは昔からの問題だが、そもそもメタルが多様化、細分化しすぎて総花的なメタルフェスはラインナップが難しい
実際、今度リンキン・パークが来ますが、ガンズ、メイデン、メガデス、ハロウィン、モトリーとデフレパ、KISS、Mr.Bigと大物はどんどん来日しているし、それぞれ成功もしていると思うんですよね。レッチリとか東京ドームソールドアウトしていたし。フェスより単独の方が売れる。
…これ、書き出した時は「だからスラッシュとかデスとかドゥームとか、各サブジャンルに特化した小〜中規模フェスは頑張ってやってるから行こう(もうすぐ開催されるExtreme the Dojoとか、日本の渋谷メタル会フェスとか)」…という結論にするつもりだったんですが…。
なんだか過去のライブレポ観ていたらやっぱりメタルフェスいいなぁと思いましたね。2022年のダウンロードフェスの記事。開場前から長蛇の列ですよ。7000人もいないのに。やっぱりメタラー の独特の熱量ってありますよね。バトルジャケットがチラホラいる空間とか。あの空間はまた味わいたいなぁ。ドリームシアター体力的に辛かったなぁ、みたいな思い出だったはずなのに、読み直してみたらめちゃくちゃテンション上がってますね。やはりメタルフェスには魔物がいるのでしょう。
というわけでラウパ戻ってきて欲しいです。またSlayerがヘッドライナーでもいい、いやむしろSlayerだったらこれ以上最高なことはないんでどうか復活して欲しいと思います。メタルコアステージとヘヴィメタルステージでやったらどうなんだろう。幕張メッセ1-8までぶち抜いたラウドパークが観たい…!
今日は願いを込めて、日本のメタルフェスで観たいなぁと個人的に思い、かつそれなりに集客できそうな現役感のあるアーティストをパッと思いつく限り貼っておきます。ギャラも高そうだけど…。
それでは良いミュージックライフを。