5.CARABAO(คาราบาว) / Bua Loi(บัวลอย)
今回はタイの国民的バンドCARABAOの曲を訳してみましょう。以前CARABAOについて書いた記事はこちら。社会派のバンドで、社会情勢や政治・経済など、タイ社会が置かれた状況を鋭く歌詞にしてきたバンドです。タイ王国は立憲君主制であり、憲法はあるものの国王が支配する国家。国王の意向や資質により国の方向が大きく変わります。第二次大戦以降、大きな戦乱には巻き込まれておらず観光地としての印象もありますが、政治的には不安定であり、2014年の軍事クーデターによって現在も軍による政権が維持されています。そんな中でCARABAOが何を歌ってきたのか。今日はBua Loyを訳してみましょう。1984年のアルバム「Made In Thailand」収録曲です。
Bua Loi(บัวลอย) / Carabao(คาราบาว)
●
บัวลอยเจ้าเพื่อนยาก
(bua loi jâo pêuan yâak)
ทําไมจากข้าเร็วเกินไป
(tam-mai jàak kâa reo gern bpai)
บัวลอยไปอยู่ที่ไหน
(bua loi bpai yòo têe năi)
เคยรู้บ้างไหมโหนกคิดคํานึง ถึงบัวลอย
(koie róo bâang măi nòhk kít kam neung tĕung bua-loi)
ブア・ロイは得難い友人だった
どうして僕からすぐに去ってしまったの?
ブア・ロイはどこへ行ってしまった?
君への思いを知っているかい...ブア・ロイ
บัวลอยเขาเป็นชายหนุ่ม
(bua loi kăo bpen chaai nùm)
ตาเหล่ หลังงุ้ม เด๋อๆ ด๋าๆ
(dtaa lày lăng ngúm dĕr dĕr dă dă)
รูปร่างแม้ไม่โสภา
(rôop râang máe mâi sŏh-paa)
จิตใจลํ้าฟ้าดังสมญาบัวลอย
(jìt jai lăm fáa dang sŏm-yaa bua-loi)
เป็นเพื่อนคุยยามเพื่อนว้าเหว่
(bpen pêuan kui yaam pêuan wáa-wày)
เป็นพ่อครัวยามเพื่อนหิวโหย
(bpen pôr krua yaam pêuan hĭw hŏi)
เป็นหมอใหญ่ยามเพื่อนโอดโอย
(Bpen mŏr yài yaam peuan òht oi)
หาหยูกยามารักษาบรรเทา
(hăa yòok-yaa maa rák-săa ban tao)
ブア・ロイは若かった
彼は斜視で、顔立ちはゆがんでいた
ハンサムではなかったけれど
"ブア・ロイ(浮かんでいる蓮)”の名の通り気高い心を持っていた
寂しい時には話を聞いてくれた
腹が減ったら料理をしてくれた
痛みで叫べば治療をしてくれた
治すための方法を探してくれて、助けてくれた
บัวลอยถึงวัยเกณฑ์ทหาร
(Bua Loie tĕung wai gayn tá-hăan)
พิกลพิการยังดีหนึ่งประเภทสอง
(pí-gon pí-gaan yang dee nèung bprà-pâyt sŏng)
อาสารับใช้ชาติพี่น้อง
(aa-săa ráp chái châat pêe nóng)
หัวใจคับพองกล้าหาญอดทน
(hŭa jai káp pong glâa hăan òt ton)
เป็นคนหนักเอาเบาสู้
(bpen kon nàk ao bao sôo)
อุตส่าห์มานะถ่อมตน
(ùt-sàa maa ná tòm dton)
ช่วยเหลือเพื่อนๆ ทุกคน
(chûay lĕua pêuan pêuan túk kon)
ร่วมแต่ทุกข์สุขไม่สนใจ
(rûam dtàe túk sùk mâi sŏn jai)
ブア・ロイは兵役に就く年になった
彼は障害があったので予備役に入った
同胞のために戦う志願兵
彼は勇気と忍耐力を持っていた
彼はどんな仕事にも真剣に取り組んだ
謙虚で勤勉に努力した
すべての友人を助けた
彼自身は幸福でも不幸でも気にしなかった
●繰り返し
วันหนึ่งมีเสียงปืนคําราม
(wan nèung mee sĭang bpeun kam-raam)
บัวลอยถูกหามมาในเปลผ้าใบ
(bua loi tòok hăam maa nai bplay pâa bai)
ยังละเมอห่วงว่าใครเป็นอะไร
(Dtae yang lá-mer hùang wâa krai bpen a-rai)
คือคําพูดสุดท้ายของชายชื่อบัวลอย
(keu kam pôot sùt táai kŏng chaai chêu bua loi)
ตั้งแต่วันนั้นยันวันนี้
(dtâng dtàe wan nán yan wan née)
แสงตะเกียงริบหรี่ที่บ้านไร่ปลายดอย
(săeng dtà-giang ríp rèe têe bâan râi bplaai doi)
ไม่มีชายคนที่ชื่อบัวลอย
(mâi mee chaai kon têe chêu bua-loi)
ความเหงาหงอยค่อยเข้าปกคลุม
(kwaam ngăo ngŏi kôi kâo bpòk klum)
ある日、銃声が響いた
ブア・ロイは担架で運ばれた
彼は意識を失ってなお「誰か傷ついたのか」と心配していた
これがブア・ロイの最期の言葉だった
その日からずっと
薄暗いランプが灯る丘の上にある農家
もうブア・ロイはいない
孤独が静かに心を覆っていく
■
โลกนี้ไม่สมประกอบ
(lôhk née mâi sŏm bprà-gòp)
เพราะบางคนชอบเอาแต่ประโยชน์ส่วนตน
(prór baang kon chôp ao dtàe bprà-yòht sùan dton)
โลกนี้มีสักกี่คน
(lôhk née mee sàk gèe kon)
เป็นบัวหลุดพ้นดังคนชื่อบัวลอย (บัวลอย)
(bpen bua lùt pón dang kon chêu bua-loi ( bua-loi ))
世界は公平を欠いている
一部の人々は自分のことだけを考えている
この世界には何人の人がいるのだろう
ブア・ロイのように、花を咲かせられる蓮※はあるだろうか
※Bua Loiは「浮かんでいる蓮」で、蓮の花が咲いています。蓮の花は仏教で蓮華の五徳と言い、極楽へ行ける人の五つの特徴を持っているとされています。ここでは、ブア・ロイのように蓮華の五徳を持ち、自由になる(極楽に行ける)人はいるだろうか、ということを言っています。
■繰り返し
解説
Bua Loiは直訳すれば「浮かんでいる蓮(の花)」という意味で、タイではありふれたお菓子の名前です。タイ料理店ではよく見かけますね。
池に浮かんだ蓮の花のように見えるからその名前で呼ばれています。この曲で歌われている「Bua Loi」はそのお菓子のように軽い命という暗喩も込められています。同時に、Lotusは仏教における悟りの象徴でもあるので、浮かんでいる蓮は悟りを開いた、自由になった(極楽へ行った)状態を表しています。
この曲はThuek Kwai Toei(トゥク・クア・トイ:ถึกควายทุย ภาค)という全10曲に渡る物語の5作目です。Thuek Kwai Toeiは1981年のCarabaoデビュー作から1990年の10作目まで各アルバムに1曲づつ収録されたシリーズで、シリーズ全体で一人の下層階級の若者の人生を物語っています。主人公はMa Nok(マノック)という若い農家で畑と水牛を持っていましたが、悪徳富豪に畑を騙し取られ、水牛も毒殺されて故郷を追われます。この曲では主人公の友人「Bua Loi」について歌っています。どうして彼のような若者が死ななければならなかったのか。世界は不公平だ、と。タイ語ですが、各曲の概要はタイ語版wikiにあります。
Thuek Kwai Toeiは「バッファロー」という意味です。なお、バンド名のCarabaoも「小型の役用水牛」という意味です。どちらも水牛ですが種が違いますね。バンド名に近しい意味を持った、バンドのテーマ的な位置づけにあるシリーズです。
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