【第三章】世の中にモノを生み出す人の本気を知る。
昨年、最も素敵な記事が宇都宮大学のメディアより公開されました。
今回その記事に本人談を追加して、noteにて公開することを決定いたしました!
いつもアグクルの事業内容に数多くフォーカスしていただきますが、その記事はありのままの入学は社会人1年目の5年間について取材していただきました。
振り返るとこの5年間は常に「本質とは何か?」を自分自身に問い詰めた時間でした。
「なぜ僕らは生きているのだろうか?」
「この世で最も大切なものはなんだろうか?」
「僕らは人生をどう生きていきたいのか?」
そんな多くの問いを進みながら探った結果のスタートラインが“発酵起業家”になることだったことは私の人生の誇りです。
※以下は宇都宮大学のメディア18歳からのとちぎ学の小泉インタビュー記事「起業までの道、本物を突き詰めたからこそ見えたモノ」を引用させていただきます。
なおインタビュアーは2019年12月までアグクルで一緒に働いていた学生メンバーの佐藤綾香ちゃんです。
世の中にモノを生み出す人の本気を知る。
農業生活から逃げてきた小泉さんは、周囲にやめたことを知られることや、そのことに触れられることも嫌になり、必要以上に外に出なくなりました。
モチベーションを回復するには、ここから半年かかりました。
その間は、普通の大学生に戻り、以前から関心があった内村鑑三や南方熊楠などの偉人の本を読んでいました。
この半年間の中で、友人に誘われ参加した2つのイベントは、その後に大きく影響する出来事を与えてくれました。
1つ目の出来事は、宇都宮大学で行われたCOC+推進室主催のセミナー「対話と思考の場」に参加したことです。
パネリストと発酵と腐敗について対話し、小泉さんの中で今のアグクルへと続く発酵という概念が生まれました。
2つ目の出来事は、起業を志す者が参加していたビジネスコンテストで、スタッフとしてタイムキーパーを務めていたときのことでした。
神社をテーマにサービス展開を考えていたDOTHESAMURAIの社長とトイレで偶然出会い、「日本人で好きな偉人は誰ですか?」と声をかけたところ、内村鑑三が好きということで共感し合い、一緒に食事に行く仲へと深まりました。
この出会いから、3年生の春にはDOTHESAMURAIでインターンをする日々が始まりました。
社長の働く姿を見ていると、起業の目的は、金儲けではなく、社会の課題解決なのかもしれないと感じました。
また、職場の雰囲気は楽しそうで、目立ちたいといった理由ではなく、人それぞれここで成し遂げたいことの背景が分厚く、世の中にモノを生み出す人の本気、熱意を感じとりました。
と同時に、自分にはそこまで真剣になれるものがない、自分も社長と同じ気持ちを味わい大変なことがあったとしても人生を根本的に楽しめる人になりたいという思いから、自分が本当に何をしたいのか考えるためにインターンを辞めることを決意しました。
(追記2020.2.5)
茨城での農業生活に挫折をしたのが、3年半前、そして出来事が起こったのは、今からちょうど3年前のことになります。
今だからこそ思うことではありますが、流れを掴んで生きることを大切にしてきたなと思います。
誤解を恐れずに述べると、直感を信じて生きてきたとも言えるかもです。
そう言うと、直感にさえ頼ればうまくいくと思っている人や、直感こそが素晴らしいとなってしまいますが、そうではありません。
大きな出会いや決断に出会ったときに、自分の心の奥底の気持ちに向き合い続けました。
「気持ちに妥協はないか?」
「なぜこのタイミングでこの出会いが訪れたのだろう?」
「誰に反対されてもこの選択肢を選ぶ自信があるだろうか?」
腹落ちするまで考えても最終アンサーに一点の曇りもないかといえば微妙です。
そんなときは、「ここまで考えてこのアンサーが自分の中で出たのだからこんな大きな出会いや決断を縁と信じ切り、ときには思い込んで進むしかない」と割り切ります。
直感というのは、そこまできて初めて力が発揮されるものだと思っています。
結局は、どんな選択肢を取ったとしても信じて進みながら、修正できることがうまくいく秘訣なのかもしれません。
次回は「number oneであり、only oneでありたい気持ちが僕を動かした。」です。