【MaaS戦記】(著:森田創)を読んで。
本書からのアクションプラン
【伊豆に行く】
CASEはよく聞くがMaaSって聞かないな。
そんな事もあり本書を読んでみる事にしました。
※CASE・・・Connected(コネクティッド)
Autonomous/Automated(自動化)
Shared(シェアリング)
Electric(電動化)
▶︎クルマ(自動車業界)の進化する方向を示す言葉。
MaaS・・・Mobility as a Service(直訳:モビリティはサービスと同じ)
▶︎バスや電車、タクシー、飛行機など、すべての交通手段による
移動を一つのサービスに統合し、ルート検索から支払いまでを
シームレスにつなぐ概念。
1、著者の戦いの記録、だからこその“戦記“
2018年3月に「MaaSを立ち上げるんだ」と社長からの指令を受け、悪戦苦闘しながら2020年3月まで走り続けた著者の戦いの記録でした。
結構赤裸々にその心情が描かれています。
だからこその感情移入というか追体験のように読みました。
まったく未知のMaaSという分野を開拓する、誰も正解の分からない道を切り開く大変さがよく分かります。
2、スマホ時代
読んでいて感じたのは、やはり「スマホ時代」ですね。
MaaS自体がスマホの存在無しには語れない事ですが、事業を成す上でインターネット時代の「水平分業型」を感じました。
この本においては「Izuko」がMaaSとして統合サービスの玄関、窓口になる。
そこには様々な企業が関連し、伊豆の発展のために協働している姿が描かれています。
3、デジタルデータの吸い上げ
本書後半のフェーズ2という実証実験ではIzuko利用者の利用実績を活用した取り組みが描かれています。
よくニュースで耳にする「ビッグデータ」のそれですね。
実際、データを吸い上げてもどのように活用するかが難しいですが、本書ではそれを上手く活用して販売実績に結びつけていました。
4、情緒的価値
同じく本書後半のフェーズ2という実証実験において、ロープウェイで登った先のの絶景とプラスアルファな価値に関する言及がありました。そこではよく売れたと。
やはり今の時代、「体験」の価値は大きくなっていると感じます。
(他の本等でもよく耳にします)
5、最適化した取り組み
「MaaSに共通解はない」と序盤に出てきます。
終盤には「スマホ化が目的ではなく、デジタルとアナログの両立化が大切」と締めています。
その土地、人に最適化したサービスを提供することで、その地域を活性化させるのがMaaSのあるべき姿だと思いました。
6、まとめ
地方創生に興味ある自分にとって、中々読み応えのある作品でした。
著者の方に合って直に話を聞いてみたいとも思いました。
コロナ時代となり、フェーズ3の実証実験はどうなったのでしょうか?
そんな事も思いながら、未だ行った事のない伊豆へまずは行ってみたい。
そう思いました。
この本の著者がそうで合ったように、自分も現地の空気をしっかり感じてみたいと思います!!