4月に読んだ本 4冊
1、「聞く」を学ぼう
PIVOTの動画が面白く、本をポチった。
「聞くことは難しい」がスタート。とはいえ普段は聞けている。ではどのような時に聞けなくなるのか。それは「余裕がない」時だ。
そんなこんなで孤独という問題に突き当たる。結局のところ、人は1人では生きられない。他者との関係性の中で人生は進んでいくのだ。そんな時、誰か話を聞いてくれる人がいるだけで人生は救われる。
自分も誰かの人生を聞いてあげられる存在でいたいと思った。
2、推し学ぼう
①「「推し」の科学」より
推しとファンとの違いは「行動」である。言いかえれば受動的な好きはファンであるが、能動的な好きは推しとなる。
うんなるほど。腹落ちできる納得感がある。
自分自身、サッカーだったりバスケだったりで推しがいる時は日本全国へ旅に出る。まさに行動の賜物だ。
ちなみに推し活でコンサートだったりスポーツの応援だったりで、肉体的な「動き」が生じるとミラーニューロンが活性化して感情的にも「好き」が増幅されるらしい。そしてどんどん沼化する。
人は本質的に「助け合い共感する」生き物なのだ。だから推し活は人の真理に基づいた行動といえる。
そしてプロジェクションという考え方では推しの物理的なモノに意味づけが行われる。まさに人類の進化、ホモサピエンスが繁栄した要因である虚構(共同幻想)がそれにあたる。
※身近なプロジェクション例だとお守り
②「推し活経済」より
推しは完璧ではなく上手くいかない事をシェアする事で「応援したい」という人々の気持ちを刺激するのがいい。
スポーツだとこの要素は大きいな、と思う。
体験や希少性も、推し経済を考えるうえで大事な要素だ。そこに熱狂が生まれる。
特にJリーグのコンテンツはこれらを上手くデザインしているように感じる。ファンクラブの特典イベントはその典型かな、と思う。
スタジアムのピッチに立てるイベントは希少性も高く、選手と同じ場所に立てる体験は何事にも変えがたいのだ。
③「オタクと推しの経済学」より
従来の経済理論では人は合理的な存在だと定義されているが、実際の人は心を持つ感情的な生き物である、と本書内で言われていたことは面白かった。まさに行動経済学で言及されていたことだ。
推しはコミュニティを形成させ、人との繋がりを生む。感情の昂りを生む推し活は人生を彩り豊かにするものだ。
かつてメディアはマスに向けられ、価値観は画一的なものに染まっていた。そのためニッチな存在を好きでいることはサブカルチャーと呼ばれ、社会的な事件も相まってマイナスイメージが大きかった。しかし時代はSNSの流れで大衆が「自分」を発信できるようになり、そこから人同士が繋がる。ニッチはニッチでなくなり。それぞれの「好き」を隠すことなく発信できるようになったのだ。
自分の好きを自信を持っていうことができる。それは素晴らしい世界だと思う。