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危険な兆候を見逃す!?【中日ドラゴンズ・8月11日】

 中日は11日、本拠地で巨人と対戦し、1対6で敗戦しました。先発の松葉貴大投手が、巨人先発・山﨑伊織投手に2安打2打点と打ち込まれ、4敗目(4勝)を喫しました。

 ダメ押しとなる得点を奪われた6回。この失点は、危険な兆候を察知していれば、防げていたのではと感じる悔しい敗戦でした。

5㌄2失点も

 この日の松葉投手は制球に苦しみ、本来の姿ではありませんでした。5㌄を投げきり、2失点と試合を作りますが、テンポ良く打ち取る松葉投手の姿はありませんでした。

 この時点で球数は87球。その裏の攻撃では、3人目で松葉投手に打順が巡ってくる場面。苦しい決断ではありますが、代打を送るべきだと感じました。

 制球力に自信のある松葉投手が3四球を与え、5回も一、二塁のピンチをなんとか抑える投球。継投に切り替え、打線の援護を待つべきだと考えました。

 ただ、松葉投手は5回の攻撃で打席に立ち、6回のマウンドにも向かいました。驚きと同時に、祈る気持ちで松葉投手を見つめましたが、危険な兆候が明らかに現れます。

崩れた6回

 先頭打者・ウォーカー選手への初球。レフトポール際まで飛んでいく超特大ファールで、危うく本塁打となるところでした。助かった、運があった。そう思ったのもつかの間、次の球を捉えられ、左安を打たれます。

 1死を奪った後、大城卓三捕手にも鋭い打球を打たれますが、この日二塁でスタメン出場の京田陽太選手の好捕により、2死二塁とします。ただ、見事に捉えられた安打性の当たりで、危険な兆候は続きます。

 続く石川慎吾選手を申告敬遠し、打席には先発の山﨑伊投手。投手相手とはいえ、第2打席に安打を打たれている松葉投手。気は抜けない。と思った瞬間、打球は左翼手の頭を越え、試合を決める追加点を奪われてしまいました。

 その流れに乗るように、吉川尚輝選手にも適時二塁打を浴びて計5失点。松葉投手はマウンドを降りました。

 5回終了時点で危険な兆候が現れていましたが、続投した松葉投手。そして6回に崩れ、5点差をつけられる苦しい試合展開としてしまいました。

チーム事情もあると思いますが。。

 6連戦が続く8月。そして週の真ん中の木曜日の試合。先発投手にできるだけ長い㌄を投げてもらい、中継ぎ投手の負担を軽くしたい思いは分かります。

 さらに、ダメ押し点を奪われた打者は、投手の山﨑伊投手。前打者を申告敬遠し、慎重に慎重を重ねた判断であったことは容易に想像できます。

 ただ、松葉投手も精一杯の投球を続けていましたが、危険な兆候が現れていたのも事実です。6回から継投を選択しても、良い場面ではあると考えます。

 チーム事情もあると思いますが、危険な兆候を察知し、ダメ押し点を防いでほしかったと感じた試合。この日でシーズン100試合を消化し、残り試合も少なくなってきました。上位チームの背中が徐々に遠くなってきています。

【出典】
プロ野球 - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

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