立浪竜の前半戦~収穫と課題~ ②中継ぎ投手編
「立浪竜の前半戦~収穫と課題~」。第2回は中継ぎ投手編です。第1回の先発投手編はこの文章から読む事ができます。是非、最後までご覧ください。
岩嵜投手が早々に。。
開幕2戦目。早くも中継ぎ陣に誤算が生じます。ソフトバンクから加入した岩嵜翔投手が、まさかの打者1人で降板。ストライクが入らず、わずか4球の降板劇に、驚きと戸惑いが生じました。
結局、前半戦に復帰することは叶わず、後半戦での巻き返しが期待されます。まだ2軍で実戦復帰していないため、復帰時期がいつ頃になるか不明ですが、通算300試合に登板した実績ある投手です。しっかりと故障を治し、竜のユニフォームを着て躍動する姿に期待です。
驚きの大収穫!根尾昂投手
そして、収穫はなんといっても根尾昂投手でしょう。シーズン途中に異例の野手から投手に転向し、話題を集めた根尾投手。私自身を含め、投手として輝けるか不安視する声も多かったですが、見事に躍動しています。
11試合に登板し、防御率は1.93。ホールドも記録し、投手として急成長しています。150㌔を超える直球と、曲がり幅の大きいスライダーはまさに一級品。先日まで野手をやっていたとは思えない球を投げ込んでいる根尾投手。私の見る目のなさを反省すると同時に、立浪監督をはじめとした首脳陣の方の眼力に感激しました。
今後は先発として調整していくのか、中継ぎでいくのか分かりませんが、素晴らしい才能を持っていることは間違いありません。もう一度、野手として勝負してほしい想いは消えませんが、どんな形であれ、根尾投手が躍動する姿に後半戦も注目です。
ニューフェイスが躍動!
今季の中日は、新しい中継ぎ投手が躍動しています。高卒5年目右腕・清水達也投手、山本拓実投手、先発から転向したロドリゲス投手です。
清水投手は8回の男を務めた時期があるなど、チーム最多の36試合に登板しました。25HPを記録し、防御率は2.94。まさにブレークした年と言えるでしょう。
山本投手は前半戦の終盤、故障で離脱する残念な結果となりました。それでも、28試合に登板して防御率3.86。中継ぎ投手の一角として、十分すぎるほど存在感を示しました。
ロドリゲス投手も前半戦の終盤、故障で離脱する残念な結果となりました。離脱前は主に8回の男として君臨し、30試合に登板しました。21HPを記録し、防御率は2.15。中継ぎ転向が大成功した形となっています。
ベテラン勢も奮闘
ベテラン投手も奮闘しています。プロ14年目・谷元圭介投手は日本ハム時代の2017年以来のセーブを記録。防御率も1点台と好調で、中継ぎ投手陣を支えています。
プロ9年目、34歳の祖父江大輔投手は、一時不調で2軍調整を行いましたが、再昇格後は元の姿を取り戻しています。防御率は4点台とまだまだ本来の成績とは程遠いですが、後半戦も必ず力になってくれるでしょう。
絶対的守護神!
絶対的守護神、R・マルティネス投手は今季も絶好調です。32試合に登板して2勝1敗21セーブ、防御率は脅威の0.57を記録。9回の安心感は絶大的で、今季も豪速球で三振の山を築いています。やや前半戦の最後は調子を落としているようにみえましたが、後半戦も相手に絶望を与える投球を魅せてくれるでしょう。
故障が一番の敵
中継ぎ投手陣は故障者が続出し、一時崩れそうになりました。ただ、清水投手や藤嶋健人投手が踏ん張り、祖父江投手や谷元投手で厳しい場面を乗り切りました。
後半戦も故障だけが心配です。今季から中継ぎとして台頭している投手が多く、夏場に向けてどうなるか分からない点も多いです。調子を崩し、さらに離脱となれば、苦しい状況となるでしょう。
故障を避け、実績ある岩嵜投手や田島慎二投手が戻ってきた時、12球団に誇れる中継ぎ陣になっていること間違いなしです。後半戦のカギを握るのは、故障を避けることではないでしょうか。
【出典】
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