必ず力が必要です!祖父江大輔投手・福敬登投手【中日ドラゴンズ】
4連敗で迎えた26日の阪神戦。連敗阻止へ、序盤の3点ビハインドをひっくり返し、8回表終了時点で5対3。2点をリードし、鉄壁のロドリゲス投手、R・マルティネス投手のリレーで勝利を掴めると確信しましたが、ロドリゲス投手が同点に追いつかれ、その後チームは延長11回にサヨナラ負けを喫しました。
この試合で敗戦投手となったのは福敬登投手。与田前監督時代、竜のリリーフ陣を支えたタフネス左腕ですが、今季は2軍落ちを経験し、防御率は8点台と苦しんでいます。
同じく、与田前監督時代にリリーフ陣を支えた祖父江大輔投手も2軍落ちし、再調整を行っています。経験豊富な左右のリリーバーの力が必ず必要になる時が来る。今はただ、苦しい状況を耐え忍ぶしかないのでしょうか。
投手陣に徐々に疲れが?
交流戦明け初戦のカードを終え、本拠地でヤクルト、敵地で阪神と6連戦を行ったドラゴンズ。6連戦の初戦こそ三ツ俣大樹選手の劇的なサヨナラ打で勝利を手にしましたが、それ以降は勝利を掴み取れていません。
0対10で敗戦した試合が週に2回もあり、投打共に元気がないことは明らかです。特にここまで辛抱強く耐えてきた投手陣が失点を重ねる場面が増え、終盤に得点を許す機会が増えてきました。
ただ、投手陣を責めることはできません。今季も得点力不足を指摘される中、なんとか少ない得点を守り、勝利に導いてきたのは投手陣の踏ん張りがあったからです。
しかし、今季から中継ぎに転向したロドリゲス投手、清水達也投手など中継ぎとして経験値が不足している投手が重要な場面を投げていることも事実です。シーズンも折り返し地点にさしかかり、疲労もあるでしょう。だからこそ、経験豊富な祖父江投手、福投手の力が必要なのです。
修羅場を経験した左右のリリーバー
入団以来、常にリリーフ陣を支えてきた祖父江投手と、昨季まで3年連続で50試合以上登板を達成した福投手。お二人とも勤続疲労に加え、相手チームに研究され、思ったような成績が残せていないと感じます。
それでも、幾多の修羅場を経験し、乗り越えてきた経験は誰よりも持っています。そして、その経験値を生かし、目の前のピンチを乗り切る祖父江投手、福投手の力が必要になると考えています。
バリエーション
若い清水投手、ロドリゲス投手、山本拓実投手が再び勢いに乗って1年間乗り切るか。それとも祖父江投手、福投手が復活するのか。日本ハム時代を含め、こちらも数々の経験をしている谷元圭介投手、24歳ながら中継ぎで奮闘している藤嶋健人投手もリリーフ陣を支えています。
様々なバリエーションが考えられる竜のリリーフ陣。その中でも祖父江投手、福投手が本来の投球を取り戻した時、竜は再び波に乗ることができるでしょう。復活を信じ、今は様々なリリーバーが力を結集し、これまで以上に耐え忍ぶ時が来ているのかもしれません。