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【備忘録】はじめての転職について振り返る

2月も残すところあとわずか。

1月は行く、
2月は逃げる、
3月は去る。

という言葉があるほど、この3ヶ月間は時間が過ぎるのがとりわけ早く感じますよね。


最近はというと、お引越しの準備でバタバタでして。

先日やっとこさアパートが決まり、必要な荷物をまとめたり、素敵なお部屋の投稿を見たりして、新しく始まる生活に期待を膨らませているところです。


あれ、そういえば「なぜお引越しをするのか」について触れていませんでしたね。


そうです、タイトルにもある通り“転職”です。


実は青森に帰ってきてからまだ1年も経っていないんですが、私、転職します。


ということで今回のnoteは、私の転職活動を振り返ったもの。

  • なぜ転職しようと思ったのか

  • そもそもどんな仕事をしていたのか

  • 転職をするにあたって向き合ったこと

などなど、てんこもりな内容で書いてみようと思います。


よーーーーーい


どん!


※このnoteは6000字近くあります。
えげつない長さなので、先にお伝えしておきますね、、




はじめに

どんなお仕事をするの?

まずは結論から。就活の時期に出てくる耳タコワード「結論ファースト」ってやつです🐙

ええ、次のお仕事は簡単にいうと接客業です。

お店に立ち、お客様が心地よく過ごせる空間を提供するお仕事。

店長候補として配属され、経験を積んで試験に合格したのち、店長になります。

「わ、私なんかが店長になれるの…?」という不安はずっと消えないけど、今はがむしゃらに頑張ってみようと思います。

仲良しこよしのみんなにはどこの店舗にいるか教えちゃうので、よかったら遊びに来てくれよな!


そもそも今の仕事って何?

次に、今のお仕事について。

実は社会人1年目のときは新潟でリモートワークをしていたのですが、色々あって2年目は青森で出社することに。

もうこの時点で普通ではないことは自覚していますが、やはり数えきれないほどの方々に「何の仕事してるの?笑」と聞かれていました。

まあね、そう思いますよね。ハハ


お仕事の内容としては、大きく分けると2つ。

  • SNS運用代行や広告バナーのデザイン、HP制作などのマーケティング事業

  • イベントの開催支援や行政の方々と企画運営を行う観光事業

うーん。言葉にするのもなかなか難しい。

だからこそ人に説明するときも少し濁してしまって、「え、結局何してる人なの?」と思われていたんでしょうね。

仕方のないことだし、自分が選んだ道だけど、改めて振り返ると

「こんな仕事してます!!!」

と胸を張って言うことができない自分に対して、ものすごく嫌気がさしていたことも、転職を考え始めた要因のひとつだったんだろうなと思います。


転職を考え始めたキッカケ

前述したように、心のどこかではずっと“転職”が頭にあったものの、

「いやまだ転職するには早くない?」
「1社目は最低でも3年ってよく聞くしな。。」

などと言い訳を並べて、具体的な行動には移してきませんでした。

そんな私が、どうして「このままではいけない」と立ち上がることが出来たのか。

それは、知り合いの方の結婚式に参列した、とある春の日の昼下がりのことでした。


(「昼下がり」って言いたいだけ✌🏻)


こころが震えた結婚式

結婚式に参列したのは、このときがほぼ初めて。

3歳くらいの頃に出席したことがあるみたいなんですが、まあ覚えてないっすよね。

ってことで、そんなほぼ初めての結婚式に胸を躍らせながら参列した私は、その日、自分の心の扉がゆっくりと開き出した気がしました。

初めて結婚式が開かれる会場を間近にして、
初めて結婚式に参列される方々の笑顔を見て、
初めて結婚式を創り上げるスタッフの心遣いに触れて。

ここまで笑顔の連鎖がある空間って、他にあるんだろうか。
ここまでの空間を創り上げるのに、どれだけの年月と労力がかかって、どれだけの想いが込められているのだろうか。

素敵な出会いの経緯やご両親の方へのお手紙などのプログラムを経て頬を濡らしながらも、「結婚式の裏側」にひたすら興味が止まらない時間でした。


ビビっと来た

昔から「人をもてなす」ことが大好きで、それに対する時間や労力は惜しまない私。

ひょっとしたら、“これ”なのかもしれない。

そう気持ちが昂って、やや安直ではありますが、

「ウェディングプランナー 転職」
「ウェディングプランナー 向いてる人」


などと調べ、まずは記事を読んだり動画を見たりすることから始めていきました。

さらには、この職業に惚れ込み「ウェディングプランナーの教科書」という書籍も購入。

ますます気持ちが昂って、パリッとスーツを決めた自分が式場に立つ姿や、式を終えて涙ぐんだ新郎新婦の方と抱き合うシーンまで妄想を膨らませていました。


転職活動スタート!

そしていよいよ、転職活動スタート。

未経験からでもウェディングプランナーになれるという事例も多く拝見したし、自身のMBTIに合った職業を調べてみても、必ずと言って良いほど「ウェディングプランナー」という職業が出てくるし、もうピッタリじゃん…!

なあんて考えながら、まずはウェディング専門の転職エージェントに登録してみました。

振り返ると「楽観的すぎるだろ。。」とツッコミたくなりますが、その時は視野が狭くなってしまって、そうなる自分しか想像出来なかったんですよね。

「恋は盲目」みたいな感じ(?)


書類全落ち

エージェントの方との面談を通して、書類作成もスタート。

未経験としての戦い方も教えていただきながら、出来る限りの準備を整えた上で、書類を送りました。

しかし、結果は全落ち。

書類を送ってから日も空いて少し冷静になっていたこともあり、2、3社からお祈りが届いた時点で、

「この職業ばかり見ていたら、きっと決まらないかもしれない」

という気持ちが強くなっていました。

持病を隠さなきゃ書類が通らない?

書類を作成しているときに、自身がひっかかっている持病のことをエージェントさんに相談したことがありました。

実際就活の時期もずっと気にしていて前に進めなかったこともあり、私にとっての足枷となっていた部分。

エージェントさんからの回答は、

「公表することはあまりオススメできない」

とのこと。

確かに会社側からしたら、経験もない上にいつ寝落ちしてしまうかも分からない人を雇う訳がないよなあ・・・

分かっていたことだけど、なんだか悔しくて、切なくて、

気づいたら画面から目を逸らし、人前ではできるだけ上げていたい口角も下がっていました。


自分が気持ちよく働ける環境とは

今の会社の社長には持病のことについて話しており、受け入れていただいた上で働いています。

それもあってか、薬を飲んだら普通の人と同じように生活できるとは言え、持病を打ち明けないことは、会社に対して不誠実だなと考えていました。

確かに自己満なのかもしれません。

「薬でどうにかなるなら、別にわざわざマイナスとなることを伝える必要もなくない?」と思う方もいるでしょう。

それでも私は「言わない」という選択肢を取ることを恐れていました。


通院している病院の先生にも相談してみたところ、

「伝えることが義務ではないし、伝えないことが悪になるわけでもない」
「安ケ平さんにとって“気持ちよく働ける環境”が一番大切だと思う」

という言葉をかけていただきました。

なんて素敵な言葉選びなんだろう、、


先生ありがとう!!!大好き!!!

というJKのような気持ちをそっと抑え、いただいた言葉を強く噛み締めました。

なんだかずっとモヤモヤとしていた気持ちが晴れ、病院から出るときにはスッキリとした表情になっていた気がします。


Re:就活

そんなこんなで、再出発を切った転職活動。

まさにRe:就活。(これすっごく良いネーミングですよね・・・)


そしてある日、登録していた転職アプリから一件の通知が。

それが、後に私の転職先となる会社の求人募集でした。


「見つけた」気がした

元々飲食店でアルバイトしていた経験もあり、接客をすることが好きだったし、今の会社で働いている中でお客様と直接やり取りができないことにも、寂しさを覚えていました。

年間休日の数や残業時間などは申し分ないし、アルバイトをしていた頃とは異なり、「店舗経営」であったり「スタッフの育成」などといったやりがいのある業務も増える。

さらには、周辺店舗と連携してイベントを企画することも。

イベント好きの私、大歓喜。


募集要項や業務内容を読み進めるに連れて、「ウェディングプランナー」のときと同じく、『“これ”なのかもしれない』という気持ちが溢れてきました。


うんうん、うんうんうん。

そこから居ても立ってもいられない状態になり、

会社のHPを訪れて、
プレスリリースを読んで、
社長のインタビュー動画を見て。

店舗の場所やオープン日、席数やイベントの情報、Googleの口コミなどなど。

できる限りのことを調べ尽くし、一覧表にまとめたりもしていました。

(結構大変だったけど調べていてワクワクしたし、面接の時に色んなお話ができたのではなまる!はなまるマーケット!)

前回とは明らかに下準備の質が違っていたため、自信を持って選考に臨むことができました。


それでもやっぱりキンチョール

まずは書類選考を通過。

まだ第一段階だけど「よしよし」と少し手応えを感じていました。

次に一次面接。

志望動機や入社後にやりたいこと、どんな店舗にしていきたいかなど、まずは基本的なことを聞かれました。

準備してきたことは全て言えたし、きっと大丈夫…!

そう思っていたけど、いざ結果待ちの段階になるとソワソワ。

「まだかなまだかな」と、結果が来るであろう週はずっと通知を気にしていました。

ドラマの内容も入ってこないし、お風呂に入っている時もずっとボーっとしちゃうし、、

「もうこんな状態いや!」

と、いつもの自分からは考えられないくらい早く床についた日も。


そんなこんなで待ち侘びたメールには、

「ぜひ最終選考へ進んでいただきたいと考えております」

という内容が。


一瞬肩の力がスッと抜けたけど、まだこれから。

ハチマキを結び直し、いざ最終面接へ。


と行きたいところだったのですが、今の仕事と並行しながらだったため、日程の調整がなかなか思うようにいかず、、
一次面接の20日後に、ようやく最終面接を実施することに。


それまでの間に新潟から友人が来てくれる予定もあったので、適度にリフレッシュしながら当日を迎えることが出来ました。


凍りついた時間

12月4日(水)、両親の結婚記念日という大切な日の仕事終わり。

「緊張して声が出なくなったらどうしよう」という不安が消えず、発声練習をしながら面接までの時間を過ごしていました。

Teamsを開き、互いに音声確認をした後、いざ面接がスタート。

自己紹介や志望動機、店長としての理想像やこれまでの経験など、こちらもまた基本的な質問内容ばかりでした。


と思ったのも束の間、
「最近何かチャレンジしたことはありますか?」
という、絶妙に斜め上からの質問が。


「チャ、チャレンジ…?」


やばい、進研ゼミしか出てこない…

思い出せ。思い出せ。

ガリレオが計算式を並べるシーンのように、これまでチャレンジした記憶を必死に思い出そうとしました。

(脳内であのガリレオのテーマを流してね👨🏻‍⚕️)

何かしらはあるはずなのに、頭が真っ白になって何も出てこない。



終わった。



超絶ビッグなことを期待しているわけではないと理解していても、人に言えるような何かが「ダイエットをして7〜8kgほど痩せたこと」しか出てきませんでした。


👿:いや面接でダイエットの話はないでしょ(笑)
👼🏻:ダイエットだって伝え方を工夫すれば立派なチャレンジだよ!自信持って!


私の脳内で天使と悪魔が喧嘩を始めてしまう羽目に。

そして私は、この天使を信じて“ダイエットの経験”をそれっぽく話し始めました。

「絶対ズレてると思うんですけど…すみません…」と、必死に保険をかけながら。

これまでたくさん準備してきた成果を、ここで台無しにするわけにはいかない。

面接官の方も、柔らかい表情を浮かべながら話を聞いてくださいました。


でもこの優しい表情って、
「はいお疲れ様でした〜😇」なのか
「うんうん、頑張ってるね、偉いね🙂‍↕️」なのか
わからなくないですか…?


考えすぎて白目を向きそうになったけど、なんとか乗り越えることが出来ました。


多様性

その後もいくつかの質問に答え、お別れの時間も近づいてきたその時。


「最後に、弊社が安ケ平さんに配慮するべきことはありますか?」
「ご家族の介護のこととか、ご病気とか、もし何かあれば…」


ドキっとして、思わず息を飲む。

「ここで告白してダメだったら、きっともうそれまでだ」

そう心に決め、私はそっと口を開き始めました。



「ナルコレプシー」という持病があること
日中に強い眠気に襲われ、寝落ちをしてしまうことがあること
通院しており、薬を服用すれば普通の人と同じように生活できること



包み隠さず、全てをお話しました。


すると、面接官の方は

「言いにくいことだったと思うけど、伝えてくれてありがとう」
「今は多様性の時代だし、弊社としても大切にしていきたい価値観のひとつだから」
「皆が働きやすい環境を提供したい」

などといったあたたかい言葉で、不安でいっぱいだった私の心を優しく包み込んでくださいました。


もう悔いはない。

例え結果がだめだったとしても、こんな素敵な価値観を持った会社の選考を受けることができて良かった。

こんな会社がもっと増えていくべきだ。


ついさっきまで緊張で張り詰めていた気持ちも、ようやく緩んだ瞬間でした。


そして最終面接から約1週間が経った、12月10日(火)の夕方。

「最終選考の結果について」という件名でメールが届きました。


速攻でそのメールを開いて、
でもやっぱりちょっと怖くなって、両目をギュッと瞑ったあと、
恐る恐る右目を開けて本文を読み始めました。


選考の結果、ぜひ弊社にご入社いただき
お力添えをいただきたく、ご連絡申し上げます。


…!!

思わず叫びたくなった気持ちを抑え、小さくガッツポーズ。

んんんーーー!!

小さく、強く、喜びを噛み締めました。


今の心境とこれから

最終面接から2ヶ月半が経ちましたが、やはりまだ期待と不安が入り混じったような、なんとも言えない気持ちです。

(この表現ありがち、期待と不安入り混じりがち)


小中学校の同級生と再会して、互いの近況や思い出話をして大人になったことをちょっぴり実感したり、新たな出会いの中で、腹を割って色々な話をする友人ができたり。

きっと“転職”をサクッとこなしちゃう人もいるんだろうけど、私にとっては大きな決断で、ここ最近で最も自分と向き合った時間でした。



4月に青森に帰ってきてから、本当に色々なことにがあったなあ


苦しい時間も多かったけど、このタイミングでこの感情を経験して、このタイミングで今の友人たちと出会うことができたのも、全部全部私にとって必要なことだったんだろうな。


そんなせっかく慣れてきたと思ったこの環境とももう少しでおさらばと考えると、どこか寂しい気持ちも。


だけど、この繋がりは終わるわけじゃない。

なんならもっと、より良いものになっていくはず。

そう信じて、今はただ真っ直ぐに自分と向き合っていきたいなと思います。


ということで、来春から晴れて神奈川県民です🌸

やりたいこといっぱい!


みんな、一緒に楽しもうね


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