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老老介護中の母からの電話とネクタイピン

おやつ時が過ぎた頃
せっせとお仕事(木版画の摺り)をしていました。

近くに置いておいたスマホが鳴ったので確認すると実家からの電話でした。

どうした?
何があった?

只今老老介護中の母が半ば笑いながら(?)

「パパがベッドから落ちて上がれないの〜
出来るだけ早く来て〜」

ひとまずお仕事はそのままにして(短時間ならカビないかな…)、部屋着のリラコ(UNIQLOのズボン)からズボンに着替えました。

力が必要だと思ったので長男を連れて行こうと思い、部屋に行くといません!
LINEすると、どうやらいつの間にか出かけて近所の友人と会っているようで…

仕方ないのでバタバタ用意して車に乗り込みエンジンをかけた時、運良く長男が目の前に❗
帰って来ました❗

「乗って!!」

息子を乗せるとすぐに出発しました。車内で事の次第を説明しながら向かい8分もした頃に到着。

「来たよー」

「ありがとう〜」


ベッドを見ると脇にちょこんと座っている父
どうやらストンと落ちただけみたいでした。

母が「落ちちゃって動けなくなっちゃったの〜。私じゃどうにも出来なくて〜」
どうにも出来なくて笑うしかなかったようでした😅

てっきりベッドの脇でひっくり返っていると思ったので拍子抜けなほど、ちょこんと座っていました(笑)

息子も一緒だと知った父は嬉しそうでした😊
孫に渡したい物もあったようです。

父、ベッドを背もたれにして床に座っています。首もあまり動かせないのでそのままです。

「ありがとな〜」

私より力持ちの息子を連れてきて良かったー!
まずは、私がお尻の下から持ち上げると同時に息子に脇を持って引っ張り上げてもらい、何とかベッドに座ることが出来ました♪

その後に、父が使ってたいた小物のネクタイピン等を息子へ。

何とも不思議な気持ちです。
息子が手にしているネクタイピンは、何十年も前に私が父へ贈った物。当時、まさか自分の息子の手に渡るとは露ほどにも考えなかったです(笑)


仕事もそのままにしてきているので、ゆっくりは出来ずバタバタと帰路についた私たち。

手にはたくさんの食材をお土産に持たせてもらいました。


ま〜
無事で良かったです。

父、今年の初めに受けた余命宣告を超えて頑張っています。


2023/8/16 wed 


〜後日談〜
ストンと座るように落ちたのではなく、グニャ〜と落ちたのを母が頑張って座る形に直したそうです。
母、頑張った!
しかしベッドに戻せなくて私に電話をかけたそうです😅

2023/8/16 thu

🍀…🍀…🍀

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