見出し画像

楽に生きるコツ (人生逆噴射文学賞応募作品②)

嫌なものには自ら寄って行かない。

これが楽に生きる方法であるかと思います。
私にも心を病んでいた時期がありまして
そしてその病から治ったときに感じた事です。

今ではその経験を地獄からの生還、
他人様の言葉をお借りすれば
即ち人生における逆噴射の一頁であったなあ
と振り返り、思い出として語る事が出来ます。

鬱になってよかった、
それが治ってよかった、
と。

本日は楽に生きることについて
少しお話ししていこうかなと思っています。

まずは逆説的に
楽との対極、辛さや苦しみというものを
把握しておいた方がよろしいでしょう。
どう付き合っていくのか?
おそらく時間や我慢は
何にも解決してくれないでしょう。
もちろん他人が解決してくれる事もありません。

それを待っていたり、
卑しくも期待なんかしていたりするのは
余計に心が疲弊していくばかりです。

ですので
付き合ってはいけないのです。
私自身としては
嫌な気分になるもの、なりそうなもの
辛い事、辛そうな事に対しては
耳目を塞ぎ
そして何より距離を取ることにしています。

はっきり申し上げて
楽に生きるには
それ以外はないのではないと考えております。

不思議なもので
心が弱っている時ほど、
救いを求めている人ほど
自身にとって良くないものを
わざわざ出向き、探し出して
自ら苦しみに行く、
そんな傾向がある様な気がします。

実は私は猿が嫌いです。
比喩的な何かではなくてそのものです。
ゴリラとかチンパンジーとか
そっち系の生き物全て嫌いです。
人が猿から進化したと言うのは
嘘だと思っています。
猿の奴らがそう思わせようとしているに違いないのです。
そんな猿巧みには騙されない!
舐めるな、この俺を!
全てお見通しだ!

見ているとものすごく腹が立ってきます。
行動も見た目も何から何まで
全てが気持ち悪い。
『この猿がっ!!』
って思います。
まあ猿なんで当たり前なのですが。

握力が半端ないとかそう言うのも
恐ろしく不気味です。
『握られたら終わる』とか
やめて頂きたい、そういうのは。
バカにしやがって!

本当、大嫌い。
きっと
前世、もしくは平行世界において
あいつらに何か嫌なことをされたのだと思います。
あいつら、絶対嫌がらせとかしそう
というか
『猿は意味のない嫌がらせをする』
と何かの論文に書いてあった気がします。
たぶん。
仮にそんな論文が無かったとしても
嫌がらせをするのは間違いありません。
ふざけるな!

ですので
この先の人生では猿に割く時間がないように
猿に関わることがないようにすると
心に決めています。
俺は奴らには決して近づかない。
それが私の楽に生きるコツです。

念の為、
あいつらが近寄ってきた場合の戦術としては
(光速の)フリッカージャブ(通称 フラッシュ)で突き放し距離を取る、
アウトボクシングスタイルの徹底を
心掛けます。

万が一
そのジャブを掻い潜られて
懐に入り込まれた時のための対応策として
迎撃用の隠し武器の一つや二つは
持っているべきでしょう。
とは言え
もちろんそれをこの場で明らかにするほど
私は愚かではありません。

ご清聴ありがとうございました。

(ア)

人生逆噴射文学賞

いいなと思ったら応援しよう!