約束の地

Word of wisdom
恭子によって齎された言葉。
There will be an answer
美香によって示された答え。

いずれかのどちらか、あるいはどちらかのいずれかと言われたのならば
私は迷う事なく恭子さんを選ぶ。
岸部が一徳なら恭子は一択である。
選ぶというのは語弊があるやもしれぬ。
僭越ではございますが不肖私めが選ばせて頂きたく存じます。

若い頃は美香さん派だった。
しかしそれは自分の未熟さから来る逃げであったのだと今はそう解釈している。
若さ故の、幼いが故の、無知であるが故の
ごくありふれたありきたりな勘違い。
恭子さんの魅力を理解できる男ではなかった。当然ながら恭子さんを受け入れるだけの器量も持ち合わせてはいなかった。
(ちなみに高校で習う古文では恭子さんはけふこさんになりけり)

私はいわゆるグッドルッキングガイではない。(背は180cmある)
その上、あの頃の僕はただのガイにすら成れていないボーイであった。
あれから随分と長い年月がすぎた。
見えてきたのは人の本質。
きろろが言うには
気づいたの、
あなたがこんなに胸の中にいること、
愛してる、
まさかねそんなこと言えない。
それとは別に郷が言うところとしては
言えないよ好きだなんて、だれよりも君が眩しすぎて。

とはいえ言えるか言えないかは
今は緊急性があるわけでもないので一旦置いておき
『人は生き様が顔に出る』というのが私の持論である。
私はいわゆる世に言うグッドルッキングガイではないが(背は181cmある)
そういう観点も踏まえて考えれば
生き様に関してはなんら引けを取らないグッドガイ ウィズアウトルッキングである自信はある。
中身は誰よりもグッドガイの良男くんだ。
2位の中井貴一演じる仲手川良雄を
大きく引き離して、ぶっちぎりの良男だ。
恭子さんを受け入れるだけの器はある。
それだけの道を歩んできたし
それだけの男になったと自負している。
おそらく彼女が会ったどのガイよりも
グッドガイとなるべき経験は重ねてきた。
出てる。
間違いなく、かつ紛れもなく出ている。
生き様なら私が1番滲み出ている。
意図せずともに滲み出る私の生き様。
出そうとしなくても滲んじゃう。
我慢してたって勝手に滲んできちゃう。
本当凄いんだ、私のこの滲みは。
さしもの恭子さんだって
それは認めざるを得ないだろうし
目の当たりにしたら
「あなた、すっごい滲んでいるわね」と
ぜったい！そう口にするに！決まってる！だから！すごく！言って！欲しい！
だって実際とても滲んでいるんだもの。
こうして書いている今も
どんどんどんどん滲んでいる。
滲み王のお出ましだ。
湧いているといってもいいだろう。
日本一の湧出量を誇る源泉掛け流しだ。
明日も明後日だって停めどなく滲んでいる。
常在戦場。
いつだって滲み上等。
恭子にその気があるのなら
今すぐ、ここでだっていい、
私の滲みを見せてやる。
というか見てほしい。
見てはくださらぬか。

Word of wisdom.
There will be an answer.
叶姉妹が眩しき金銀の粉を塗る場所。
真珠色に妖しく輝きを放つあの場所。
光射すあの場所。
おっぱいの上にあたる部分。
僕らの約束の地。
それがポコルペ。
そう、あのおっぱいの･･･。

(完）