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2024.09.14カターレ富山レポ「伸びしろいっぱい、期待いっぱい。だからこその提言」

9月14日(土)にJ3カターレ富山を見てきました。ゴール裏がいい感じに会場全体をリードしてて一体感が素晴らしく、人数以上の熱さを感じました。その熱気が確実に選手の脚を動かしていました。


そして1万人を超えたら、それはもう想像できないワクワク満ちた雰囲気になるんだろう、と近場の方が羨ましく感じました。

備忘録として、運営視点での気づきを書き残しておきたく思います。


観戦に至るまでの経緯

まずはこの日、なぜ自分がカターレ富山の試合観戦に行くことを決めたのか、その経緯をおさらいします。

(1)別の予定でこの週末に富山県~石川県あたりに行く予定があった
(2)土曜日の夜は時間が空いていた
(3)せっかくならばスポーツ観戦しようと日程表をチェックしたところ、富山と金沢でJリーグの試合があるのを見つける
(4)「新スタジアムの金沢 vs 社長が熱い富山」で天秤をかけ、必死にもがいている状況に対し、少しでも一助になれば、と富山を選択。

といった次第です。

試合開始15分前に自らマイクを持ち来場者を鼓舞する左伴社長。この熱さ、自分は好きです笑


先日の「TSUKUBA LIVE!」ではスタッフからのお誘いを受け観戦に行きましたが、今回は特にこうした背景も無く、自らの意思でチケットを購入し観戦しています。

※余談ですが先日の「TSUKUBA LIVE!」レポートも多くの方に見ていただきました。本当にありがとうございます。
感想などコメントを頂くと同時に、偶然かもしれませんが、この記事発信後にビジネスに関するオファーも頂きました。改めて、発信することの大切さを身をもって感じた次第です。

閑話休題。ここからはカターレ富山での気づきと参考事例などを書き綴りたく思います。


自治体フラッグが掲揚されるスタジアム

他の会場ではこれまで気にしたことも無かったのですが、カターレ富山の掲揚ポールには、リーグ旗、対戦チームの旗、フェアプレー旗に加え、富山県旗ならび県内すべての自治体(10市4町1村)の市町村旗が掲揚されていました。

バックスタンドに掲揚された市町村旗


自分も見落としがちでありましたが、何かの機会で自治体の方が試合会場に訪れた際、こうした掲揚があるだけで、ホームタウンとして大切にされていると感じるんだろう、と思いました。

他の試合会場では気にすることは無かったのですが、なぜか会場に入って一番最初に眼が向きました。ちなみに旗の掲揚作業、けっこう大変だったりするので、これをやり続けるのは、言うは易く行うは難し、だったりします。


30店舗の屋台&キッチンカーで飲食充実

充実の店舗数で壮観


スタジアム場外には広大な公園敷地を活用し、とても多くの飲食店(キッチンカーや屋台)が出ておりました。数えたところ、間違ってなければ30店舗と、文句なしに充実の店舗数です。メニューもバラエティにも富んでおり、これは強みとしてもっと訴えても良いのかな、と感じました。

というのも、この状況を自分は、スタジアムに着いて初めて知ったくらいでした。これほど充実の飲食店舗がスタジアムに出ていることを事前に知っていたならば、富山駅前で腹ごしらえしつつ、さらにコンビニで軽食を仕入れてからスタジアムに行くことはしなかっただろう、と思ったほどでした。

この店舗数の多さはもっとアピールすべし、と素直に感じました。

多くの店舗で場外は賑わっていました


お子様連れが嬉しい仕掛けしっかり

クラブの基本方針「子供たちに夢と希望を」を体現すべく、富山県内の小学生は登録することで無料観戦できるようになっています。

登録でポップコーンバケツがもらえるみたいです


協賛を募ってのお子様が無料観戦できる企画・好事例は、発端は確か、ファジアーノ岡山の夢パス、だったと記憶していますが、リーグ内で横展開されていることを改めて感じた次第です。

参考までに富山県内の小学生の児童数は令和5年度で46,341名。一人でも多くのお子様とスポーツ観戦との接点が設けられれば、これ以上嬉しいことはありません。

ちなみに自分も昔、プロ野球になるのですが、西武ライオンズ友の会に入っており、西武球場に毎日のように足繫く通っていました。親に連れられてのスポーツ観戦とその体験が、その後のスポーツ好きにつながるのを身をもって感じています。

毎回のポップコーンプレゼントは、素直にうらやましい


さらに来場すると都度、ポップコーンのプレゼントが。これ、バケツが満杯になるくらいまで貰えるみたいで、太っ腹で素敵な企画でした。

遊べる遊具もしっかり用意

ポップコーン引き換えテントの近くにはフワフワも用意されており、お子様連れで来ても飽きない仕掛けもしっかり用意されていました。


本当にこの入場者数?と感じた会場の一体感

客数以上の熱さを感じていました


当日の来場者数は3,938人でした。しかし、少ない方にサバを読んでいるのでは、と勘繰るくらいに会場に詰め掛けたファンの熱さ、そして会場の熱気を感じた次第です。

その会場の雰囲気をリードしていたのはゴール裏のサポーターなのは間違いありません。ゴール裏のややバックスタンド寄りに位置していることで、メインスタンドに対峙してコールがなされる形になっており、その声に呼応するようにメインスタンドのファンはリズムをとっていました。

そしてこの日、この雰囲気作りを支えたのは、振返ってみれば、当日の来場者プレゼントとして配られたスポンサー提供の団扇(うちわ)の存在が大きかったのかな、と。この試合で、MVP級の活躍でした。

風を起こす&音を鳴らすで大活躍


当日はまだまだ残暑で蒸し暑く、この団扇の存在には非常に助けられたのですが、副次的効果として、団扇を叩くことによる応援リズムの形成や、手拍子の音量を増す効果を生んでいたのではと思いました。

前後半とも飲水タイムが設けられるほど暑かったです

この試合、見ているだけでも相当に蒸し暑い過酷な環境下での試合でしたが、あの雰囲気に誘われたならば、選手は脚を止めることはできないでしょう。それくらいに温かく、そして期待感に満ち満ちた会場でありました。

確かに空席も多くあったのは事実ですが、メインスタンドに座っていた自分にとっては、その空席が背景に同化してして忘れてしまうほど、居心地の良い空気感が醸成されていました。


「チャレンジ10,000人」への期待

試合開始15分前に発表されたチャレンジ10,000人


現在3位のカターレ富山。10月には「チャレンジ10,000人」と銘打って、現在2位・FC今治との直接対決を盛り上げようとしています。

ホームの応援の力で試合を盛り上げ、その勢いで大一番で結果を導き、そしてJ2昇格に向け勢いをつけることを狙う。クラブにとって今シーズンで最も大切な一日を作り上げようとしています。


当日はタオルマフラーも先着で配布されるとのこと。1万人という、自分が見た4,000人弱の2倍以上のファンで会場が埋め尽くされたならば…その雰囲気は想像できない状況になるのでは、と思います。是非、一人でも多くの方でスタジアムが満ちることを期待しています。

盛り上がり醸成にむけ来場者プレゼントも用意


余談ですが、サンフレッチェ広島の応援ではコーナーキックの際にマフラーを振り回しての応援が今ではすっかり定着していますが、これはクラブの仕掛けをきっかけに定着した、と記憶しています。

2003年、当時J2所属していたクラブが、J1復帰の大一番で来場者プレゼントとして配ったJ1昇格タオルを、ただ配るだけでなく応援に活用しようと仕掛けたところが最初で、そこから定番応援となっていきました。

今回のタオルマフラープレゼントも、当日の盛り上げツールとして活用してもらうのはもちろん、その後の応援にも活用されるような使い方まで道筋を作っていくと、長期的な応援盛り上げや今後のグッズ物販への好影響も及ぼすかと思われます。サポーターと会話してもらえると、当日も壮観な景色がつくられるかも、と思っています。




さて、ここから先は、具体的な改善提案をいくつかしたく思います。運営の方やそこに近い方に少しでも参考になればの内容です。ともすれば苦言にも聞こえるかもしれないため、有料扱いとさせていただきます。


✅非日常感を創出するためのヒント
✅シャトルバスについて
✅もっと効果的な御礼メールとアンケートの発信
✅ブースでの振舞いは見られている

この先、上記のような小見出しで書いています。

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