【教員発信】安田女子中高・教員研修~システム×デザイン思考~
安田女子中高では、今回、STEAM教育を学校全体の活動に広げていくために、叡啓大学の先生方をお招きし、デザイン思考や探究活動についての教員研修を実施しました。
★講師の紹介
叡啓大学では、プロジェクト型の課題解決演習(PBL)を2年次から4年次まで取り入れたり(3年後半から4年次は自分自身のテーマで進める卒業プロジェクトとして実践)、その前提として1年次にシステム思考やデザイン思考及びクリティカルシンキングを習得したりと、STEAMコースとしても参考にさせていただくことが多い教育を実践していらっしゃいます。
今回お招きした講師の先生は・・・
〇叡啓大学・ソーシャルシステムデザイン学部・学部長の保井俊之教授(通称:「としちゃん」)
〇叡啓大学・ソーシャルシステムデザイン学部・ソーシャルシステムデザイン学科の早田吉伸教授
のお二人です。中高の教員が60数名参加し、2部構成で研修を実施しました。
★システム×デザイン思考によるイノベーション創出ワークショップ
まず、「としちゃん」によるシステム思考・デザイン思考を用いたワークショップを実施していただきました。
ブレインストーミング(発散)⇒親和図法(収束)⇒因果ループ図⇒プロトタイピング(スキット)と、短い時間ながら探究にも繋がる、システム思考やデザイン思考の実践的なワークを体験させていただきました。
講義パートとアイスブレイク・ワークがテンポよく入れ替わり、先生方もどんどん研修に引き込まれていき、あっという間に時間が経っていきました。
★探究活動を進める上での教員の心構え
第2部では、早田先生からご講演をいただきました。
社会や企業が変化している現状や、そして社会で求められる資質・能力が変化していること、その結果として教育も変化が求められていること、リーダーシップやフォロワーシップのことなど、とても分かりやすくお話いただきました。
そして、生徒にどんな学びが必要で、私たち教員はどんなサポートができるのかを、グループで話し合いました。
★質疑応答
先生方からは、「大学入試と中高での教育の関係」や「標準的な生徒とイノベーターの育成バランス」などの質問が出て、「としちゃん」と早田先生にお答えいただきました。あまり時間はとれなかったのですが、濃密な時間でした。
本当にあっという間に感じた、3時間の教員研修でした。ぜひまた研修をしていただきたいと思いました。
あらためまして、叡啓大学の保井先生と早田先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
■ 執筆者:安田女子高校STEAMコース主任(3年目)
教員歴24年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。
大学・大学院時代は、赤外線天文学を専攻、できたてほやほやのすばる望遠鏡を使わせてもらいながら褐色矮星について研究していました。
コロナ禍と同時期に発症した右の五十肩がほぼ治ったと思っていたら、左の五十肩が発症してしまいました。