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【教員発信】STEAMコース生徒研修~デザイン思考・アントレプレナーシップ~
安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
安田女子高校STEAMコースでは、「社会をより良くしていくための行動がおこせる21世紀型人材」の育成を目標に教育活動をおこなっています。そしてそのために必要なデザイン思考やアントレプレナーシップについての研修をおこなっています。
★研修の概要
2023年8月18日(金)9:00~16:00に、STEAMコースの高1と高2に対して、研修を実施しました。講師は、本校の教育コーディネーターとSTEAMコース主任の2名。
また、以下のお二人をゲストとして、お招きしました。
・株式会社WEAVEの代表・久保直樹さん
・安田女子大学現代ビジネス学部国際観光ビジネス学科の4年生・吉實沙希さん
★研修の流れ
まず、生徒を3~4人のグループに分け、チェックイン・アイスブレイクをしました。そして、デザイン思考の具体的な事例から「誰の」「どんなお困りごと」を「どのように」解決したのかを学びました。
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次に、ゲストの吉實さんと久保さんから、それぞれ大学時代などでおこなってこられた探究活動について、ミニ講演をしていただきました。
吉實さんからは高校時代の地域活動と大学でのビジネスプランについて、久保さんからは大学時代の探究活動と起業してからの活動について、お話しいただきました。
その後、生徒からの質問なども取り入れながら、ゲストと講師の計4名でざっくばらんに探究活動についてのトークをおこないました。
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そして、デザイン思考などの実践ワーク。かけアイ・サステナブルを使って各グループのテーマを決め、付箋を使ったアイデア出しや親和図法などを用いて、「誰の」「どんなお困りごと」を解決すべきかを検討。ゲストのお二人も生徒のワークに積極的に関わっていただき、活発なワークが展開されました。
最後に、考えた解決策を寸劇方式で発表しました。ゲストのお二人にコメントをもらい、生徒同士もポジティブフィードバックを返しながらおこないました。
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★生徒の感想より
研修の終わりに一日のふり返りの時間を取り、よかったところ(2~3つ)・改善点(1つ)・感想を書いてもらいました。以下、抜粋して紹介します。
~よかったところ~
・テーマの組み合わせが難しかったけど、アイデアをグループにまとめて考えていくことで、よい解決策が見つけられたのでよかったなと思いました。(高1)
・互いのアイデアにのっかることで、さらにいいひらめきにつながってよかった。(高1)
・思いを言葉にすることで、発想が広がった。(高1)
・(アイデア出しで)「質より量」が重要とこれまでもいわれてきたけど、改めてそうだなと感じられてよかった。量を出せば何かとつながることが分かった。(高2)
・ゲストの2人からたくさんのお話を聞けてよかった。(高2)
~改善点~
・要点をまとめてしゃべることができなかった。(高1)
・もうちょっと早めに先生からアドバイスをもらえばよかった。(高1)
・もう少し時間をかけて発表の準備をしたかった。(高2)
・最初からグループに対して積極的に接していたら、より意思疎通ができたかなと思った。(高2)
~感想~
・寸劇の時、アドバイスに臨機応変に対応できてよかったです。(高1)
・ゲストのお話を聞けたことがとてもよかったです。(高1)
・コミュニケーションの大切さを改めて感じました。コミュニケーションをとることで、自分の視野が広がったり、相手の作りたいものや考えを知ることができました。(高1)
・他のグループの発表から学ぶことが多かった。次の機会には取り入れていきたい。(高2)
・デザイン思考と聞いて難しく考えていたけど、そうではなくて、とても単純なものでも考えれば考えるほど質がよく、よりよいものが作れることが分かり、とても楽しかったです。(高2)
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★参考書籍
「今日から使えるワークショップのアイデア帳」から、サークルジャンプをアイスブレイクで、価値観ベスト3をチームビルディングで使わせていただきました。
■ 執筆者:安田女子高校STEAMコース主任(3年目)
教員歴24年(理科と情報、専門は物理)。
趣味は読書、好きなことは謎解き、好きな食べ物は粒あんです。
コロナ禍と同時期に発症した右の五十肩がほぼ治ったと思ったら、左の五十肩が発症、徐々に症状が悪化中。