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自分はこう思う(24)
心に壁を作って弱みを見せようとしないタイプの人がいます。自分の辛さや苦しみを認めようとせず、「それは辛いでしょうね」と水を向けても「そんなことありません、ほっといてください」と必要な治療まで拒絶したりします。
そんな人の心理は「私の心など他人に分かるわけがない」といったものかもしれません。そうすると相手の気持ちを汲もうとする態度は、逆に不愉快に感じられてしまう恐れがあります。
そんな時は「(あなたがどう感じているかは分かりませんが)私にはとても辛そうにみえますよ」「私は(専門家として)治療をすべきだと思います」といった言い方がよいでしょう。相手がどのように考えようと「自分はこう思う」ということは否定しようがないからです。
壁を作っている人には無理に壁を越えようとはせず、自分が分かりうる範囲のことを述べるにとどめて、様子をうかがいながら相手の方から壁を崩してくれるのを待ちましょう。
文章:精神科やすだ (2006年9月26日初公開)
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