振り回されない(69)
相手のペースに振り回されないようにとよく言われます。これを視覚的に表現してみましょう。
「振り回される」は、相手が右にいけば自分も右について行き、相手が左に行けば自分も左に‥‥‥、という文字通りのパターンです。これは疲れます。
では「のらりくらりとかわす」はどうでしょう。実はこれも「振り回される」の亜型です。右から攻められれば左へ、左ならば右へと、相手と衝突することがないので一見うまくいっているように見えますが。結局、振り回されているのと本質的に変わりません。
で、理想だと思うのは、バスケットボールの「ピボット」、つまり軸足を動かさず、相手に合わせて向きを変える動きです。常に相手を正面に見据えながらも、軸足が決まっているので安定感があり、むやみに動かないので疲弊もしません。
人付き合いで疲れてしまう時、たまにこんな視覚的イメージを思い浮かべて遊んでみるのも良いのではないでしょうか。
文章:精神科やすだ (2007年10月26日初公開)
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