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はじめの質問(58)
必要なことを単刀直入に聞くことは大切なことです。しかし初対面の時などは相手の心の準備の程度にあわせて、ゆっくりと質問を進めていくことも必要です。
まず最初は「はい」「いいえ」で答えられる質問、答えが決まっていそうな質問、価値判断が伴わない質問をこころがけましょう。緊急入院した後の人なら「お話しできそうですか」「気分が悪いとか苦しいことはないですか」と体への配慮から始めるといいでしょう。外来なら相手の名前や同伴者の関係、問診票に書かれた内容の確認などがいいと思います。
これらは、自分のことを大事な話を打ち明けても大丈夫な人物だ(きちんと親身になって聞いてくれそうだ、いきなり怒られたり軽蔑されたりはしないだろう)と知ってもらうために重要なステップです。信頼感や誠実さを感じてもらえるよう、言葉遣いや接する時の雰囲気に注意を払ってください。
文章:精神科やすだ (2007年4月24日初公開)
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