型を覚える
勉強でもスポーツでもそうですが、「型」というのがあります。
その「型」を外してしまうと、何事もうまくいきませんし、逆に「型」をおさえていればふつうに練習するよりも何倍も早く身につけることができます。
国語も同じです。
読解問題の解答を作る時にも「型」があります。
今回は、その「型」についてみていきたいと思います。
全部で4つの手順に分けて説明していきたいと思います。
①設問をしっかり読み、聞かれていることを確認する
まずは設問をしっかり読み、聞かれていることを確認します。
例えば、設問で、
「どんな影響ですか?」
と聞かれていたら、聞かれていることは、
「どのような影響か」
です。
当たり前といえば当たり前なのですが、国語が苦手な子はこの、
「設問をしっかり読み取る」
ということが意外とできていません。
聞かれていることに対して答えられていないのです。
ここは、大きな落とし穴です。
例えば、理由を聞かれているのに、その理由を答えていなかったり、
「抜き出しなさい。」
と書かれているのに、勝手に自分で文章を省略したり、変更する子もいます。
日常生活の会話で考えると、
「好きな食べ物はなんですか?」
「んー、野球!」
「カレーライスの皿!」
と、考えられないような答え方を実は読解問題でしていることになります。
このように、聞かれていることに加えて、
「どのように答える必要があるか」
も一緒に必ず確認していきましょう。
②解答の文末を考える。
例えば、
「どんな影響ですか?」
と聞かれていれば、解答の文末は、
「〜影響。」
になります。
他にも、理由を聞かれていれば文末は、
「〜から。」や「〜ため。」
「どういうことですか?」と聞かれていれば文末は、
「〜こと。」もしくは、「〜(名詞)。」
で解答する必要があります。
この文末の答え方については、学校のテストや模試、入試問題でも間違えていると減点になりますので注意してください。
③本文中から答え、または答えのヒントになる箇所を探す。
さっきの例でいうと、その影響がどんな影響なのかを本文中に必ず答えやヒントがありますので、その箇所がどこに書かれているかを探します。
例えば、
「リサイクルは、地球環境にとてもいい。
リサイクルの影響はとても大きいのだ。」
であれば、答えのヒントは、
「地球環境にとてもいい。」
です。
④まとめる
最後は、③をまとめる、またはそのまま使い、
「地球環境にとてもいい影響。」
といった形にします。
手順で考えるとわりと簡単ですが、実際の記述問題では、字数制限があったり、もっと問題が複雑だったりしますので、必ず練習は必要になります。
ぜひ、この4つの手順をふまえて解答を作り、そこから解説で確認したり、プロの先生に添削してもらったりしてください。