yasu

1984年生まれ。 良いことは共有しないともったいない。好きな音楽、好きな服、気になるカルチャー、読んだ本。 感動したり良いなと思ったモノ、コトを、少しずつ、出来るだけ長く続くように、コツコツと発信していきたいと思います。

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1984年生まれ。 良いことは共有しないともったいない。好きな音楽、好きな服、気になるカルチャー、読んだ本。 感動したり良いなと思ったモノ、コトを、少しずつ、出来るだけ長く続くように、コツコツと発信していきたいと思います。

最近の記事

書くことの哲学

書くという行為に憧れがある。 ジャック・ケルアックは銃ではなくペンを執って革命を起こした。 怒りや悲しみ、喜び、あなたに伝えたい何か、もやもや。その他去来する無数の感情を、人はその胸の内だけには決して、抱えきれない。 そして何らかのかたちでアウトプットされていく。 クラゲは踊るし鳥は歌う。しかし書く動物は人間しかいない。 書く、つまり思考し組み立て(ときにバラし)紡ぎ出す。 では、動物は思考するか。 あの手この手で獲物を狩るとき、あるいはそれから逃げるとき、そこには駆け引き

    • 喜びこそが人生。

      ある日電車に乗っていた僕は、窓から遠くの山を眺めていた。 山に木がたくさん生えていて、その全てが上に向かって伸びていた。 太陽は偉大だ。 坂口恭平という人は、「喜びこそが人生」と言っていた。 木にとって、太陽は喜びなのだと思う。 生命力全体で太陽を求めて伸び、広がり、その一生を全うする。 ならば自分の人生は喜びに捧げられているのだろうか。 というよりも、自分をちゃんと喜ばせてあげられているのだろうか。 では、喜びとは何か。 坂口恭平は、「喜びの根源は創造にある」と言って

      • 書く理由と、僕らがカフェに行く理由

        幼い頃からの夢は画家だった。 抽象画ではなく、風景画が好きだったと思う。 ドラゴンボールと出逢ってからは、漫画家になろうとも思っていた。 毎日絵を描いてた。 テレビ番組を見るようになって、音楽を聴くようになった。 初めて買ったCDはZARDの「負けないで」だった。 小学校でみんなで歌う為に買った。 中学になって、スピッツが好きな友達にギターを教わり、父親が会社でもらってきてくれたストラトキャスターで「空も飛べるはず」を沢山練習した。 その後は部活動に明け暮れる毎日で、絵も音楽

        • Think outside the box.〜エッセイスト・仁平綾さんの新刊「ニューヨーク 、雨でも傘をさすのは私の自由」を読んで。〜

          きっと、この本を読んだ人はニューヨークのことを好きになる。 全く海外に興味もなく、僕のようにニューヨークに憧れを抱いていない人であっても、そういう人にこそ勧めてみたい。 または、実際にニューヨークを訪れたことがある人や、滞在していたけどそれからしばらく時間が経過しているような人にも、勧めたい。 きっと、街の匂いや出会った名も知らぬ人の顔なんかがありありと思い出されて、「その人が過ごしたその人だけのニューヨーク」に戻れるだろうと思う。 更には、今、何か有益なビジネス書や自己啓

        • 書くことの哲学

        • 喜びこそが人生。

        • 書く理由と、僕らがカフェに行く理由

        • Think outside the box.〜エッセイスト・仁平綾さんの新刊「ニューヨーク 、雨でも傘をさすのは私の自由」を読んで。〜

          「一汁一菜でよいという提案」について

          曇り時々雨 今読んでいる本と、これから読もうとしている本の話をしようと思う。 まず、今読んでいる本は、土井善晴さんの「一汁一菜で良いという提案」だ。 内容としては、毎日「今日のおかずは何にしよう」と悩んでいる人たちに向けて、味噌汁とご飯と漬物で良いんですよという提案が成されているという、だいたいこんな感じから始まる。 一言でこう言ってしまうと、危うく薄っぺらい内容と捉えられるかもしれないが、そんなことは決してなく、日本人の知恵、自然と人間の関係性、食べることは生きることと

          「一汁一菜でよいという提案」について

          半分YESで半分NOなハンティング

          これは日記です。 今日は朝から京都へ出かけて、いつものカフェへ向かった。 2連休だったうちの初日、つまり昨日は、半日が仕事で潰れたから休日として過ごすことがほとんど出来なかった。 そのことを取り返すために、今日一日は何か実りのあることをしようと思った。 僕はよく、休日になると何か休日らしい過ごし方をしないといけないのだと、ある種の強迫観念のようなものに襲われる。 何もせずに過ごしてしまうと、どこか損をしたような気持ちになって、「もったいないな」と感じてしまう。 損得感情が働

          半分YESで半分NOなハンティング

          危険じゃないふたり 超戦士は眠れない

          マイク ミルズ監督の「カモン カモン」という映画に、「世の中の不都合を全て女性が受け止めいている」みたいな内容の話があった。 それで今朝起きると、妻が生理痛で動けない状態になっていて、僕は「カモン カモン」のあの言葉を思い出して、少しでも妻の負担を減らすべく動こうと思った。 今に始まったことではないが、僕は、この世界を変えるのは僕だと思っている。 私生活でも仕事でも、未来のために良いことをしたいと、そう思って行動している。 そのためには、今、何を悪としてみなすのか、それに対

          危険じゃないふたり 超戦士は眠れない

          宇宙のギャルソン 〜星の分裂と希望の数〜

          古賀史健さんのこの記事を読んで、あと、あるニュースの記事を読んで、わーっといろんな思いが湧いてきたので書きます。 ツイートもしたけど収まらないので。 昔、カフェで働いてた時に先輩Kさんが「パリのギャルソン」という本をプレゼントしてくれた。 パリのカフェで活躍する様々なギャルソン達の、ユニフォームにフォーカスしてたくさんの写真とともに紹介している素敵な本だった。 しかし、その時の僕は「ギャルソン」という言葉の意味がわからなかった。 「ギャルソン」って何ですか?と聞いた僕に対し

          宇宙のギャルソン 〜星の分裂と希望の数〜

          「C'MON C'MON」

          マイク・ミルズ監督の「カモン カモン」。 子供達とのインタビューによって浮かび上がってくるのは、この世界の問いに対する態度であり、言語化された実感だ。 アメリカという多様な人種が一緒に暮らす地で、子供達は世界の都合や大人たちの接し方に対して少なからず疑問を抱き、こうあってほしいと、こうありたい、こうあるべきと確かな見解を、見事に言葉にする。 その言葉は驚くほど純度が高く、鋭利で、それでいて柔らかく繊細で、嘘偽りのない世界や大人に対しての分析の結果だ。 それを受けて、僕ら大

          「C'MON C'MON」

          飛行機雲にみるイノベーション

          晴れた日の朝、家を出るとなんとなく空を見上げる。そこにかかる飛行機雲を見つけると、一直線に伸びた白い足跡を辿って、その先にいる銀色に輝く機体を探す。 飛行機が初めて空を飛んだのは1903年12月17日。「ライトフライヤー号」はライト兄弟の手によって、世界で初めて有人飛行した機体として歴史に名を刻んだ。それ以降、飛行機は世界中を駆け巡り、その度に空には飛行機雲がかかった。 ということは、1903年よりも前、まだ飛行機が存在しなかった時代には、「飛行機雲がかかった空」という景

          飛行機雲にみるイノベーション

          アメリカンカルチャー探求の旅

          これは、アメリカンカルチャーを探求する旅人である僕の旅の軌跡である。 数年前からゆったりと、少しずつ歩みを進めているこの旅は、ここ最近でまたある種の盛り上がりを見せてきた。先人が遺した偉大な文化遺産は今、2021年の僕の憂鬱に寄り添うそうに、しかし力強くその鼓動の脈を打ち始めた。探求者として、旅人としてまだ赤子のような僕が、いつまでこの旅を続けられるのかはわからない。大きく広げた風呂敷はどこまでも広がり続け、「飽き」という名の魔物の大きな口に取って代わられるまでは、せめてそ

          アメリカンカルチャー探求の旅

          人は「幸福体」

          普段、自分の血液や細胞などを意識することはほとんどない。 しかし、外からバイ菌が入ってきたりすると体内の異常を意識し始める。 正常であることが常で、異常をきたすと、そこに意識が向く。 人は、嫌なことや失敗にばかりに意識が向きやすく、身の回りの幸福に気付きにくいものだ。 なぜ人は、悪いことに敏感なのに良いことには鈍感になりやすいのだろう。 なぜ、辛い時間は長く感じるのに、楽しい時間はすぐに過ぎるのだろう。 それはもしかしたら、「人は、良いことでできている」からなのか

          人は「幸福体」

          ニューヨークという街について

          アンディ・ウォーホル、ジャック・ケルアック、ボブ・ディラン、ジャズの巨人たち、アメリカン・トラッドスタイル。 ぼくが興味を抱き、憧れたそれらに共通するもの、それは、ニューヨーク。 ニューヨークという街に憧れる。 世界には、魅力的で訪れてみたい国や街がたくさんある。 その中でもニューヨークという街には特別な何かを感じている。 それが何なのか、正体を知りたくて、それを探すための思考の始まりやらその経過を記事として残しておこうと思う。 本当はお金を貯めて休みをとって現地

          ニューヨークという街について

          プペルとエンデとスティーブ・ジョブズ

          ※少し映画本編の内容について書いてあります。 昨日、映画「えんとつ町のプペル」を一人で観賞してきた。 僕なりに色んな学びがあったので、書いてみたいと思います。 あくまでも、映画の解説などではなく、僕が個人的に得たことについてです。 昨年の暮れに西野さんの書籍「ゴミ人間」を読んで、この映画がどのようにしてできたのか、映画公開までのドラマの一端と西野さんのこれまでの戦いや信念を覗き見ていたから、昨日はその結晶がスクーリーンで爆発する様をただただ涙とともに見届けていた。

          プペルとエンデとスティーブ・ジョブズ

          自分で考える。やってみる。

          自分が感じたそのままを大事にしたいと思う。 スマホをみていると色んな情報が溢れていて、みんなそれらしい正解に簡単に辿り着ける。 でもそれが本当に自分にとっての正解なのかは、わからない。 フォローしている人や、好きな人や、有名な人が言っている正解も、自分にはフィットしないかもしれない。 合ってるか間違っているかの答え合わせは、その人生を歩んだ後にセルフジャッジするしかないように思う。 だから自分で考えてみる。 ググるのはほどほどに、(少しはググる)まずはやってみる。

          自分で考える。やってみる。

          映画「バスキア」

          スタイルアイコンとしてお手本にしたい人は何人かいるが、その中の一人としてアンディ・ウォーホルが挙げられる。 ふと、ブレザーやタートルネックをどうやって着ればいいか分からなくなってウォーホルについてググるも満足できず、それならば映画も観ようと「バスキア」を観賞した。 この映画ではデヴィッド・ボウイがウォーホルを演じている。 観たいのはそこだけだったのに、冒頭でThe Poguesの「Fairytale of New York」が流れ、バスキアがお母さんに連れられて行った美

          映画「バスキア」