
PdMは組織も作る_#11_EMPOWERED総まとめ!
いよいよEMPOWEREDの最後のパートです。
前回から、エンパワーされたあとの話になっており、かなり内容が分かり易くなっています。
文字数:2,800
参考図書
Chapter06:本書のガイド
・Part II:有能なプロダクトリーダーにとって最も重要な職責である「コーチング」と「人材開発」に焦点を当てる
・Part III:プロダクトチームの採用について焦点を当てる
・Part IV:これから作ろうとする未来を定義し、プロダクトビジョンと原則について理解する
・Part V:会社のニーズに合うチームトポロジーに編成する方法
・Part VI:プロダクト戦略について理解する
・Part VII:各プロダクトチームの目標(解決すべき問題)を決めて、プロダクト戦略を行動に変える方法について理解する
・Part VIII:ケーススタディの紹介
・Part IX:プロダクト組織が他の部門と築くべきコラボレーションについて理解する
・Part X:すべてをつなぎ合わせ、一流のチームや企業のように仕事をする会社へと変革するプラン(★今回はここ)
普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
ISBN 978-4-8207-2924-2 C2034
P49~50
PartX:インスパイアド、エンパワード、トランスフォームド
PartX:Prologue
・素晴らしいチームはインスパイアされ、エンパワーされた普通の人々で構成される
・素晴らしいチームはアイデアだけでなく、それを素早く評価(価値、ユーザビリティ、実現可能性、事業実現性)し、ソリューションを発見するテクニックも自然に湧いてくる
普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
ISBN 978-4-8207-2924-2 C2034
P442
Chapter77:意義のある変革
・今日の働き方から明日の働き方にどうやって移行するか、と言う問いへの答えが本質的な変革につながる
・変革の前提条件は経営幹部がテクノロジーを単なるコストでなく、ビジネスを実現するための中心的な要素と理解すること
<変革に向けた3つのステップ>
①有能なプロダクトリーダーを配置する
②メンバーの採用と教育の権限をプロダクトリーダーに与える
③ビジネス全体(経営幹部や他部門)の関係を定義し直す
普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
ISBN 978-4-8207-2924-2 C2034
P443〜P444
Chapter80:最も重要なもの
・会社で最も重要なのは、エンパワーされたエンジニア
・イノベーションの最大の発生源はエンジニアであり、プロダクトビジョンはエンジニアを惹きつけ、刺激するためにある
普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
ISBN 978-4-8207-2924-2 C2034
P457〜P460
Chapter81:到達点
<変革の到達点として望む状況のまとめ>
①テクノロジーの役割
・会社がビジネスを実現するにあたってテクノロジーが果たすべき決定的かつ本質的な役割を理解している
・業務に関連する可能性のあるテクノロジーがあれば、エンジニアを指名して学んでもらい、顧客の問題を解決するために役立つ可能性があるかを検討させる
②コーチング
・メンバーにはそれぞれ少なくとも1名のマネージャーがつき、メンバーのポテンシャルを引き出す手助けをしている
③人事
・採用担当マネージャーが候補者をスカウトし、強力な面接・採用プロセスを確立し、新人をオンボーディングし確実に成功させることに責任を負うと認識している
④プロダクトビジョン
・刺激的で説得力のあるプロダクトビジョンが策定され、顧客にとって有意義な共通の目的のもとに、社内のさまざまなプロダクトチームが一つにまとまっている
⑤チームトポロジー
・プロダクトチームのメンバーがプロダクト全体のうち有意義な一部分について真のオーナーシップを抱いている、また大きな問題にはどのようなチームとコラボレーションするかを理解している
⑥チームの目標
・目標が割り当てられたチームは製品発見テクニックを使って問題を実際に解決する戦術を見つけ、市場投入するためのソリューションを構築している
⑦事業との関係
・プロダクトチームがステークホルダーと緊密に協力し、顧客に愛されビジネスとして成り立つソリューションを発案する
⑧チームのエンパワーメント
・解決を依頼された問題について最良のソリューションを発案し、結果に対する説明責任を負っている
・エンジニアは問題をより良い形で解決するために新しいテクノロジーの導入を絶えず前向きに検討している
・デザイナーはUXの提供に絶えず取り組んでいる
・プロダクトマネージャーはソリューションの価値と事業実現性に責任を負っている
普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
ISBN 978-4-8207-2924-2 C2034
P461〜P464
<所感>
最後のChapter81にEMPOWEREDのすべてのまとめが含まれていました。
EMPOWEREDはINSPIREDの2作目として位置付けれていますが、それ以外にプロダクト・レッド・オーガニゼーション、チームトポロジーとも大いに関連深い著書でした。
最後ということもあり、それぞれの本の特徴と利用シーンについてまとめてみました。①~④は個人的な読む順番のおすすめなです。
①INSPIRED
【利用シーン】
PdMをこれから新設し、強いプロダクトを創っていきたいとき
【特徴】
PdMとは何か?なぜ必要か?が丁寧に説明されており、強いプロダクトを創る道筋を示してくれている
参考
②プロダクト・レッド・オーガニゼーション
【利用シーン】
SaaSビジネスなど、プロダクトを起点にしたビジネスを創っていきたいとき
【特徴】
強いプロダクトに必要な機能やそこから得られるデータを活用したチームワークの実践方法が具体的に説明されている
参考
③EMPOWERED
【利用シーン】
「PdMを中心としたチーム」と「主体となるプロダクトのプロトタイプ」も完成し、これから新しいチームとプロダクトをスタートするとき
【特徴】
プロダクトチームのリーダーがどうあるべきか(コーチング)、それによってどんなチームに繋がるかが説明されている
またチームの編成や強い組織になるための目標設定と実践方法も理解できる
参考(マガジン作りました)
④チームトポロジー
【利用シーン】
プロダクトチーム間の連携が弱くなったり、限られたリソースでアウトプットをどう高めるかを考えているとき
【特徴】
プロダクトの現在状況と合わせたチームのあるべき姿と他チームとの連携方法が詳細かつ分かり易く説明されている