欧州あるある ビジネス編 御用聞き営業スタイルはコント

日本では是とされる営業スタイル「何かお困りの事はありませんか?」
ヨーロッパのビジネス文化的には、これは完全なギャグだったりします。

自社の製品やサービスの長所を伝えて、それが営業先の興味・関心ごととマッチした場合にのみ、相手方より具体的な案件の話が出てきます。
自身達の長所が何かをろくにPRせず、ただただ悩みを聞き出そうとしてくる営業マンに、一体何を相談しろというのか。

「何かお困り事はありませんか?」
「貴社の製品の長所は何ですか?」
「電話は2コール以内に取ります」
「・・・・・・、貴社の製品の長所は何ですか?」
以下、無限ループ

まったくもってアジア的な御用聞きスタイル営業は通用しないのですが、これを日本の偉い人達に言うと、「営業の人脈が弱いからそうなるんだ」という営業現場への責任転嫁理論がテンプレートのように出てきます。

日本企業では「難しい市場」と言われるヨーロッパ市場。実際はそんな事はなくてビジネスカルチャーの違いを理解していない、あるいはしようとしない偉いオジサン達が原因だったりします。

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