上原ひろみ Hiromi’s Sonicwonder Japan Tour 2023 “SONICWONDERLAND” @Cotton Club 2023.11.20 2nd
上原ひろみジャパンツアー2023開始!
その初日であるコットンクラブ公演の2nd Show参戦。
青のブルーノートとは打って変わって深紅のコットンクラブ。
久々に来たせいか、記憶の中にある会場の印象より狭く感じました。
実際にブルーノートよりこじんまりしていますけど、
あれ?こんなに密だった?みたいな。
席はサイドR。
全てステージ向きのカウンターなので体を捻らなくていいのがマル。
しかも高い位置からなので、かなり観やすい。
ブルーノートのサイド席もこうしてくれたら良いのに。
というかコロナ禍はこうだったのに。
というわけで、この日の景色。かなりズームしましたけど。
新プロジェクト” Hiromi’s Sonicwonder ”の初お披露目なので
ライブではどんな音がするのか期待に胸躍るものの、
正直ピアノソロほどの期待感は持てないまま。
でも、かなり良い意味で、期待を裏切られました。
このバンドの聴きどころの一つに、ピアノ、トランペット、ベースの3人が
超絶テクの持ち主だということが挙げられると思います。
とりわけ僕が好きなのはアドリアン・フェロー。
ベースのことも、もっというとジャズのこともさっぱりわからない僕ですが、
彼のベースが素晴らしいということについては理解できた気がします。
多彩なメロディラインでバンド全体をガッチリ支えているかと思いきや、
ソロを取れば超絶技巧を惜しみなく披露してくれるし、
歌心に溢れたプレイも素晴らしい。
ドラムのジーン・コイともナイスコンビなご様子。
ジーン・コイのソロ場面は少なめでしたし、
そのソロも少々おとなしい感じだったかな?
でも、ちょろっと入る合いの手?がユニークだったりするし、
バンド全体が緩急のついた演奏を実現できているも
ドラムの功績ではないかと思います。
アダム・オファリルにも、先日のブルーノートに続いて大感動。
金管とは思えない指回りもさることながら、彼最大の魅力は美しい音色。
芯があるのに柔らかく、実直で温かい。
きっと思慮深い人なのでは?と勝手に想像してます。
エフェクトを駆使して更に多くの表現を聴かせてくれるかと思うと
今後のライブがますます楽しみ。
で、ひろみさん。も~、楽しくて仕方がないんでしょうね。
ソロとは対照的に、気心知れた仲間と一緒に音楽やれている喜びが
溢れ出てました。
でもこれは、他のメンバーからも同様に感じられました。
チラッとお互い目配せしてニコッと笑みを交わす愉快な仲間たち。
いいですね~、うらやましい。
仲良きことは美しきこと哉。
そして、メンバー同志の団結が深まった影響なのか、
全ての曲がCDとはガラッと印象違ってました。
当たり前のことですが、これぞライブの醍醐味ですね。
セットリストでは”Utopia”が印象に残ってます。
アドリアンの魅力炸裂だし、聴いていると力が湧き出でてくるし、
すっごく好きな曲です。
“Trial And Error”も、先行き予測不可能な感じがあって聴き応えありました。
アンコールの”Bonus Stage”、チョッ速!
ひろみさんの弾くイントロのテンポがあまりに速くて、
「これ、みんなついていけるの?」と不安でしたが
大きなお世話でした、スミマセン。
トランペットとベース、ブラボー!!
そして必死に喰らいついていかんとするラッパとベースを
満面の笑みで煽りまくるひろみさん、鬼!
今後のホール公演にも行く予定です。
クラブ公演で聴けなかった曲も聴きたいし、
どんな音楽の旅になるのか本当に楽しみです。
Hiromi’s Sonicwonder Japan Tour 2023
SONICWONDERLAND
2023.Nov.20th @Cotton Club
Hiromi (p,key)
Hadrien Feraud (b)
Gene Coya (d)
Adam O’Farrill (tp)
Set list
1. Wanted
2. Sonicwonderland
3. Utopia
4. Trial And Error
5. Up
EC. Bonus Stage